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自宅で簡単にお灸ができるせんねん灸。
今回肩こりお灸セットに付属するツボDVDのパッケージと盤面のイラストを担当しました。
肩こりから慢性の頭痛もちとなっているわたくしも興味津々です。

せんねん灸さん、商品のラインナップがたくさんあって、
若い女性もてにとりやすいおしゃれなパッケージにフルーツの香り…なんていうのもあるんです。
銀座にショールームもあるんですって。

お灸と言えばずいぶん若い頃、コリだか冷えだかで母にしてもらったものの熱くて途中でギブアップした思い出が。
でも今回いただいたサンプルを家族で試しましたが、体が冷えているのか熱さも感じず、
小3の息子は「あったか~い」と気持ち良さそうにしていました。

火を使わない貼るだけのお灸というのが便利でした!
まだまだ底冷えする季節。ピンポイントで暖めるのもいいですね。
お久しぶりの久しぶり。_e0084542_1445596.jpg


年末あたりから、ぱたりと途絶えてしまったブログ更新。
個展が終わって、さあ次へ!とやる気満々だった割には、
体調なのか気分なのかがついてこなくて宙ぶらりんな気持ちで過ごしておりました。

そんなときには、「休息」。
ただ、寝るとかゴロゴロするとかでなくて、
本当に自分の中にエネルギーがチャージできるような時間の過ごし方を模索していたような。

沸々と沸き立つようなエネルギーは私には不釣り合い、きっと持て余してしまうので、
ぬる燗くらいのあたたかなものが自分の中に満ちると嬉しい。
そして結局、いまもまだ、ゴロゴロしながら模索中ではありますが、
まあすべてがストップしていた訳でもなくて、
ゆるゆると進むことは進んでおります。ごくふつうに、無事です。
出不精で不義理の数々、失礼もいたしました。

今年の寒中見舞いは個展のときに最後に書き上げた一枚を加工したもの。
グレーとブルーとグリーンの色味が思った通りに描けてすごく気に入っている一枚。
何を思ったのかこの寒中見舞いが印刷しすぎて大量に余ったので、今年の手帳の顔になってもらう。
毎日一緒に過ごす相棒よ。

頭の中のことを文字にして書き付けながら整理する習慣がもう20年くらい続いている。
特に読み直すためでもないのだけれど、とにかく書く。
だから、手帳の中は頭の中と同じ。完全プライベート空間なのです。
さあ、どんな2016年を書き連ねていくのやら。
今回も展示作品を冊子にまとめました。
ギャラリーでは4つの物語ごとにキャプション付きで展示しましたが、
これらの作品を「大人の事情」にたいする「少年の事情」について少年のつぶやき風にまとめました。
(したがってもともとの物語関係ナシ)


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今回登場した物語の主人公たちはたいていが12歳程度。『やかまし村〜』だけが7歳から9歳。
我が家の息子は9歳になるので、まさに!であります。
私自身は姉妹育ちで「少年」って謎でした。
我が子が息子とわかったときも正直とまどいました。
でも日々を積み重ねるうちに、わかることも感じることも増えてきて、
最近、「少年」にはきっと「冒険」が必要なんだ、って漠然と思ったりしたわけです。
でもなかなか現実社会で「冒険」が難しい。でもきっと「冒険」の本質って昔もいまも共通してるはず!

だから、今回モチーフに選んだ4物語の先輩少年たちには、私が「冒険」の手ほどきをお願いしていたのかもしれません。
そして、読んで、描いて、読んで、描いて、18点すべて終えたとき、
少年がつぶやきだしました…。

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それが今回の冊子です。
とくに「冒険とは?」なんて語っていないけど、
物語中の少年たちがこんなことを言ってる気がした、というあれやこれや。

ちなみに4物語で、
タイトルに「冒険」がついているだけあって、トム・ソーヤ先輩の自由さはダントツです。
大人目線ではハラハラします。でも、そこが子どもには楽しいんでしょうね。





そうだね、やっぱり、あのころの僕たちには「冒険」があったんだ。
大人になったら、ちがうの?
その「冒険」は、続かないの?

そんな1冊です。

今回もコツコツ自宅プリンターで地道に増刷中…。
今日は『BOY'S LIFE-あのころ僕たちには冒険があった-』というタイトルで取り組んだ今回のテーマのことなど、
いくつかの作品紹介を交えつつ書き記したいと思います。
(個展:表参道OPAギャラリーにて開催/2015.10)

今回モチーフに選んだ物語は4つ。
『トムは真夜の庭で』フィリパ・ピアス作
『トム・ソーヤの冒険』マーク・トウェイン作
『スタンド・バイ・ミー』スティーブン・キング作
『やかまし村の子どもたち』アストリッド・リンドグレーン作

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(DMは『やかまし村の子どもたち』で隣同士、手紙のやり取りのシーンでした。)

そもそもは前回の個展。18冊の児童文学を選んで1冊につき1点ずつ描く、というものでした。
すると自分の読んだ物を中心にセレクトした結果、女の子ものに偏ったのです。
ふだん女性や少女を多く描いていることもあり、やはりルーツはそこだったのかと思ったり、
初めての個展でしたから、自分らしいテーマを!との思いから、少女を中心に描いていきました。

でも、このときの個展を通して、これは男性のかたは楽しめるんだろうか?という疑問を持ちました。
お仕事でも、どうしても女性向けのものばかりになります。それはそれでいいのですが、
でもあまりにも女子モチーフばかりでもなあ…という課題を得たわけです。
そこで、今回はテーマを「少年」にしました。

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(『スタンド・バイ・ミー』のクリス。映画ではリバー・フェニックスの演じた役。)

私自身がちょうど息子と日々暮らしていて、その中で「少年」に興味のあることももちろん大きいと思います。だからこそ描ける雰囲気もあったと。

前回の個展から3年。その間もオーパギャラリーさんにはお世話になっていて、
「今年は風景を描いていきたい」とか「線画も本当は描きたいんです」などという私のささやかな目標をくんで下さり、企画展に参加させていただきました。
そこですこしずつチャレンジをして、すこしずつ見える未来が変わってきたのです。
だからモチーフの物語もしぼって、もうすこし内容にはいっていったり、
挿絵のように物語に寄り添う絵を描いていこうとしました。

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(『トムは真夜中の庭で』の1シーン。最後に描いた絵で、久しぶりに色から決まった絵。気に入っています。風景らしきものに挑戦…。)

ですから、今回は単に色合わせや構図にこだわるのでなく、情感のようなものがにじみ出ると
いいな…と思いながら描いています。
少年の表情とか、足、手、背中、ひとつひとつがちゃんと感情を持って語ってくれていたら嬉しい。

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(『トム・ソーヤの冒険』、シンプルな構図ですがこれはB2サイズと、私の中では過去最大の大きさ。
それなりに苦労しましたが、大きいからこそ描けることがあることもよくわかりました。ギャラリー正面でがんばってくれた黄色い絵!)

モチーフだけでなく、タッチも混在しています。
ここ最近描きはじめた線画は、実はずっと描きたくて、
でもうまく自分の作品にできないような気がして、悶々としていたもの。
お仕事や企画展をきっかけに、色鉛筆を使いはじめてアクリルの塗りとあわせるようになったら
楽しくなってきました。

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(『スタンド・バイ・ミー』これはラッピングペーパーにも印刷したもの。
韓国人旅行客の方々が気に入ったらしくこの絵の前でなにやらずっと話していた…。内容がわからなかったのが残念。)

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(『やかまし村のこどもたち』挿絵っぽい感じで色付き線画。
このグレーとオレンジの組み合わせはイラストレーターやデザイナーさんたちに好評でした。)

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(『トムは真夜中の庭で』。最初から薄い紙にラッピングペーパー印刷をするつもりで描いた。
細い色鉛筆とアクリルガッシュ少々。女性に好評。)

物語の絵を描く仕事がしたくて、毎回物語がテーマになっています。
まだまだ精進あるのみですが、また課題と目標を見つけながら進んでいきたいなと思っています。

展示会場にいただいたお花に友人から「これからも素敵な冒険を!」とメッセージがついていました。
なによりも心強かった。
いまでもたくさんの友人たちに、黙って、温かく、背中を押してもらっているのです。
なによりも、嬉しい、ありがたい。

また、これからもがんばります。
いつか、恩返しができますように。
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今回の個展もいつもお世話になっている表参道のOPAギャラリーさん。
休日ともなると「お祭りでもあるのか?」と思うほどの人でいっぱいになるこの界隈ですが、
この通りはのどかで、「少し路地に入っただけでこんなに静かなのね」とおっしゃる方も多い場所。

毎日お天気に恵まれて、連休も挟んだせいか、
通りがかりのかたがふらっと立ち寄ってくださるということも多い展示でした。
土地柄、海外の方もいて、ギャラリー内が英語、韓国語、ドイツ語…と。
おっと、今後の私の課題がこんなところにも(汗)。


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普段は子育て事情により、夕方以降はなかなか外出できず、
お友達の展示パーティーなどにも顔を出せないで不義理の限りを尽くしているものですから
自分のオープニングパーティーも開いたものだか迷ったのです。
でも、パーティをひらくと20時までオープンできて、
そんな時間の方が立ち寄りやすい方もいらっしゃるんですよね。
そこで、ささやかに開いたオープニング。
欧米の少年時代の物語がデーマなので、友人にほっこり優しい味の手作り焼き菓子を作ってもらいました。
グラウニーやケーク・サレ、クロッカンなど…、おいしかった!R子さんありがとう!
お子様たちもいたので喜んでもらえたかな。
きっと今回モチーフにした物語のあの少年もこの少年もきっとこんな感じのものを食したはず。


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こちらは、ご来場くださったかたにフリーでお持ち帰りいただいたラッピングペーパー。
包装紙用の紙に印刷しています。B4サイズで、ブックカバーになります。
薄い紙に印刷をしてみたくて試してみましたが、みなさん喜んで持ち帰ってくださったのでよかった。


というわけで、次回は作品をいくつかアップします〜!