
新潮文庫より発刊されました、エリナー・ファージョン作の『ガラスの靴』で
カバー装画と挿絵を担当しました。

『ガラスの靴』はお察しの通り「シンデレラ」をベースにした児童文学です。
この新潮文庫のStar Classicsというシリーズは名作を新訳で再び…というもので、
『ガラスの靴』もこれまで石井桃子さんの翻訳されたものが読み継がれていますが、
こちらは野口百合子さんによる新訳版です。
ファージョンの描くシンデレラ(主人公エラ)は、はつらつと元気な娘。
王子やエラの父親が胸の内の苦悩を語る場面もあったりと、人間味あふれる物語なのですが、
これが時代にあった新訳でとてもいきいきと感じられました。

そしてあとがきにも書かれていますが、これは大人が読める児童文学。
ずっと大人ための児童文学の仕事をしたかった私にとっては夢のようなお仕事でした。
まさに、この一冊が『ガラスの靴』のような存在です。
魔法で終わりませんように。これからも頑張ります!
昔読んだシンデレラ物語を思い出しながら読むのもときめき満載で素敵ですし
親子で読んでもおもしろいと思います。
ぜひご覧になってください。
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by ayako-iwagami
| 2017-06-01 18:07
| お仕事のこと。