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カテゴリ:日々の記し-ひびのしるし-( 277 )

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初夏のようなゴールデンウィーク。
また実家にもどって、
春休みよりもすこし強くなった日差しと
生い茂る草木の香りがする風を感じる。

春休みにまいた種からはつか大根ができていたのを収穫したり、
近所にいつの間にかできていたサインクリングコースを走行してみたり。

いわゆる雑草のモサモサ生えているところに矢車菊が満開で、
まだ春色グリーンの草と爽やかなブルーがとてもきれいだった。

満月もきれいだったな。
夜の空気は夜のにおいがするって思い出した。


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小学生の春休みは2週間弱。
宿題のない解放感とひとつ上の学年に上がる前の高揚感は春の芽吹きに似ているのかもしれない。

春休みの前半は私の地元に帰省することにした。
実家の庭とその周辺は生活の中で季節を感じるのにはちょうどお手頃な田舎感がある。
庭にはほとんど使っていないちいさな畑もある。
ところが、冬休みには寒すぎて、夏休みには暑すぎて、
なかなかその田舎感を満喫することができない残念な帰省が続いていた。
だから今回は、ただただ、外に出て春を感じることを目的とした里がえり。

朝起きて外に出て、お日様を浴びて。
虫を追いかけてみたり、土を掘り返してみたり。
路傍の花をのそきこんでみたり、空高く飛ぶ鳥の姿を眺めてみたり。
車なしでは生活できないところで、ひたすら風を切って自転車移動してみたり。
特別なイベントはないけれど、簡単なようで普段なかなかできない、
ただ日々の暮らしの中にある季節の香りのようなものを、息子に感じてほしかった。
畑仕事のまねごとをして、種もまいてみた。

ほんの数日だったけれど、そのあいだずっとお天気がよくて、
私たちも光合成ができるんじゃないかと思うくらい、よくお日様を浴びた。
新年度に向けて、たくさん光をたくわえた。

余った種を自宅に持ち帰って、小さな器にすこしずつまいてみたのが、
昨日、ちいさな芽を出した。
実家からも「畑に芽が出たよ」のメール。

明日からひとつ上の学年。
特別なことはなくていいから、すこしずつ育ってほしい、なんて思う
新年度のスタート。
元気になった。
光をたくわえて芽吹きをしたかったのは私自身だったのかもしれない。

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物語の絵を描きたいという気持ちの、たぶん原点になっているものがあります。

幼い頃に母が、婦人雑誌のなかの「お母さんが読んであげる物語」というようなページを切り取っては
無造作に洗濯バサミで留めて薄い束になっていたのを、ときどき読んでくれた。
絵本のようなしつらえではなくて大人用の記事と同じく細かい字。
まさにお母さんが読んであげるためのもの。
そこに添えられたほんのいくつかの絵が、なんとも美しくて、
耳から入ってくる物語とちょうどよく響き合って、夢のような心地になったことを覚えている。

言葉と上手く響き合う絵を描きたい…そう思う時に、いつも思い出されるのがこの記憶でした。
この束はどこへ行ってしまったのか。
母が「暮しの手帖」から切り取ったと話していたのを聞いて検索したりもしたのですが、
ズバリ該当するものがなくて(暮しの手帖はまた別のお母さんが読んで聞かせる物語があります)、
ああ、あれは幻だったのか。

それが昨年、母が「ねえ、これ、覚えてる?出てきたのよ。」と、束が。

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これです!再会!嬉しい!

A4サイズで3ページほどの物語。そこに挿絵画家さんたちの2色刷りの挿絵が。
我が家の束は読み切り物語12話分。
物語は立原えりかさん、上崎美恵子さん。
絵はいわさきちひろさん、長新太さん、渡辺藤一さん。

物語は、すこし不思議なものが多い。そして静かなものが多い。決してハッピーエンドばかりでもない。
『雲のスリッパ』ではスリッパ作りの上手なおじいさんのもとに妖精がやってきてその世界へ行って
雲でスリッパをつくることになる、とか。
読み返して驚いたのは、この羽のように軽いスリッパの感触を思い出したこと。
小さな子どもだった私は、これらの物語を聞きながら、匂い、肌触り、風、そんなものを想像し体感していたらしく、
こんなにも大人になった今でも読み返すと同じ感覚がよみがえってくる。


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中でも長年ずっと気になっていたのが『星のたまごを番する子ども』。
天の世界で、星になるはずのたまごを番していた子どもがそのたまごを地上に落としてしまった。
それを探しにきた子ども。
立原えりかさんの言葉、リズムは子どもに伝わる美しさ。
無駄がなく、優しく、心にきらめきをのこしてくれる。
渡辺藤一さんの絵は単色なのにやはりキラキラしている。
いくらでもその絵の奥へ旅することができそうな。私はこの絵が大好きだった。
物語は忘れてしまっていても、そのキラキラとした空気感だけは忘れられなかった。

切り抜きの裏面には別の記事があって、今回そんなのも読み返してみたら、
これはどうやら『家庭画報』の連載だったようです。
洗濯バサミを卒業し、ファイリングして、今は息子に夜読んで聞かせています。
「読んで読んで。」というので、息子も好きなのかしら。
お母さんが読んであげられる年齢の時に見つかって、良かったな。
明けましておめでとうございます。
今年のお正月は久しぶりの実家です。

昨年は前半は迷ったり、悩んだり、試行錯誤する日々、
後半は展示も仕事も、これまでとはまたちがう新しい体験をたくさんさせていただいた日々でした。

今年はどんな年かしら。
ありがたいことに(!)、年末年始も仕事持ち帰りでやっています。
長年やってみたかったことなのでとても嬉しい。

今年は秋にOPAさんで個展もひらきます。
また近くなりましたらお知らせいたします。

乾っ風の冷たい地元。
肌の劣化に加速がかかるのもの間違いなしですが、かさついてばかりいられないんです。
また今年も、じたばた、悶々としながらも、きっと楽しいチャレンジができると思っております。

どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
もはや毎年恒例となったこの時期の不調。
おもに頭痛。
最近、玄米食にもどしました。
もぐもぐもぐ...。

さて、ブログがご無沙汰になって、何もしていないようでありますが、
実際何もしていないような、
それでもお仕事はしているような。
そんな9月がもうすぐ終わろうとしております。

この夏に描いた絵を2点、アップします。
去年と同じく装画のコンペ用。今年は最終選考まででした。
残念。またがんばります〜〜

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1点目、
コレットの『青い麦』を題材に描いたもの。
物語は思春期の少年少女のヒリヒリするような繊細な恋心。
南仏の日差しや海の色、潮風なんかを感じられながら書かれています。
その風や海の香りと切なくて危うい恋心を表現できたらいいな・・・と思いました。
人物の顔をかかないこともグラデーションで塗ることもあまり普段はしないので挑戦してみました。


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2点目は
シュピリの『ハイジ』がテーマ。
実は個展の時にも『ハイジ』は描いていて、その時にはハイジと子やぎをメインにしたのですが、
今回はそれとは全く違う視点のものを作りたくて題材に選んでみました。
とにかくアニメのイメージが強いとは思うのですが、他の挿絵のついた原作本を見ても
それほどイメージというのは違わないのです(アニメがかなり原作に忠実に出来ていると思います)。
だからどんなハイジを描いても、なかなか限界があり(私では)、、、。
そこでハイジが愛してやまないアルプスの風景とそれを見守るもみの木をメインとすることにしました。
ハイジ自身のキャラクター性をあえて前面に出さずに、
彼女の日常の風景、大きな風景の一部としての物語の側面を表現したいと思って描いた絵です。
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残暑お見舞い申し上げます。

酷暑の折、いかがお過ごしでしょうか。
暑い町・熊谷と世界遺産・富岡製糸場の間くらいに位置する
畑の多い町で生まれ育った私の夏の原風景は、
炎天下の桑畑の中をひたすら歩いてプールに通ったこと、
桑の葉が太陽をギラギラと照り返していたこと。
でも夕方には派手な雷が鳴って夕立が来て、
そのあとの涼しい風と蚊取り線香のにおいに、ほっとしたこと。
そんな夏のサイクルが懐かしくなります。
ここのところの暑さはリセットなしの連日ですね。
どうぞ、お体を大切になさってください。
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写真はこの間のグループ展のお礼状と残暑お見舞いを兼ねて送ったカード。
俳句がテーマの展示でしたから、これもある俳句をお題に描いたものなのですが。。。
今年、小2の息子の夏休みはまさにこんな感じでした。
父母両方の実家に帰省し、虫取り三昧、そして漫画読みデビュー…。
まるで予知夢のような絵です。

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今回、カードを、控えめに光る紙に印刷してみました。
写真じゃ分かりずらいかなあ。
白バックの絵だと、印刷でいろんなことが出来そう!
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この夏、我が家の初手作り味噌ができあがりました。
寒さが残る、桃のお節句の頃に、息子と仕込んだ麦麹と米麹の入った味噌。
4ヶ月熟成させて、毎日がうだるような暑さのこの時期に、
いよいよ解禁〜!

初挑戦のわりには、いいんじゃない?…ふたりで自画自賛。
「キュウリに味噌」が好きな息子がよく食べてます。
私も、ビール買ってこよう〜〜っと♪
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2週間ほど前、グループ展のさなかに私はまたひとつ歳を重ねました。
誕生日が嬉しいという歳でもないけれど、
かといって、歳を取るのも憂鬱ではなく、
年末年始のような新たな気持ちでまた一年を過ごそうと思う、そんな節目になっています。
元日、年度始め、誕生日。。。と3、4ヶ月おきに小さくリスタートしているような。

そんな展示中の誕生日に
息子が誕生日会を企画してくれた。
「ぼくはおにぎりしか作れないから、おにぎりパーティーでいい?」と。
同じく料理のできない夫と、助っ人に来てくれていた私の母と
3人で握った、たくさんのおにぎりが、ギャラリー帰りの私をまっていてくれました。

目下、夕食では主食抜きの食生活を実践中なのだけれど、
この日ばかりは無礼講、おいしくお腹いっぱいほおばりました。
ごちそうさま、ありがとう。
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ゲリラ豪雨に雷雨にヒョウ。
最近の気候には戸惑うばかり。

私の育った地域は、雷が名物といわれるくらい雷雨の多いところでした。
夏の日中はとにかく暑くて、夕方になると毎日夕立があり、
雷はゴロゴロを超えて、バリバリッとかドカーンッというくらいの音。
稲光も本当に激しい時はピンクを帯びたように光ることもありました。
周囲は田んぼや畑が多く、雷の的になるようなものがないために
「雷が鳴ったら絶対に外を歩くな」と言われて育ち、
下校途中に夕立にあったら傘があっても雨宿りをするか、
傘もささず、雷に見つからないようにそそくさとずぶ濡れで走って帰っていた子ども時代。
そして、
ひとしきり雨がザーッと降ったあとは必ず涼しい風が吹き抜けて、
日中の暑さがリセットされる気持ちよさがまっていたものでした。

でも、最近の豪雨にはそういったサイクルが感じられないですね。
東京だけでなく、私の実家のほうでも、かつてのような夕立のサイクルがなくなって、
暑いまま夜になり、やっぱり朝から暑い…といった厳しい状況。

来週の「俳句」がテーマの展示に向けて準備をしています。
作品とは別に、季語にまつわるものを作っていて、夏の季語をいろいろ調べたのですけれど、
夏の季語は暑さと共に涼しさを感じるものがとても多く、爽やかな印象です。
変わりゆく自然現象とともに季語も移り変わっていくのかしら。
それでも、
暑くて涼やかな夏の季節感というものも、やっぱり大切に覚えておきたいなあと思う今日この頃。
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最近話題のセスキ(炭酸ソーダ粉末)でよごれた鍋を丸ごと煮出すと
気持ちいいようにピカピカによみがえり、達成感がすごいので
次から次へとセスキ祭りが止まりません!

何を試してもこびりついた油汚れで、もはや原形をとどめていなかった
我が家のルクルーゼ1号2号も、新品のころの輝きをとりもどしました。

そういえば、
この赤の1号は、私がイラストレーターとして初めて仕事をしていただいた初報酬で買ったものでした。
「食うに困らぬ」と、験を担ぐ気持ちもあって長く使えそうなこれを選んだ記憶が。
(というか単に当時大きな鍋が欲しかったんだろうけど)
何年間も日々役に立ってくれて、わたしの手入れもいい加減で、見る影もなくなっていたこれが、
こうしてピカピカの輝きを取り戻すのを見たら、なんだかかつての新鮮な気持ちもよみがえってきたような。
お鍋よ、お鍋、
またこれからも、長く美味しく食べさせておくれ。
私も、また、頑張るからさ。
そんな嬉しい、鍋みがき。

ちなみに白の2号は結婚一年目に買ったはず。
主婦歴およそ10年分の汚れ落とし、でもありました(笑)。