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『シルヴィア』

映画『シルヴィア』をDVDで見た。
公開時から気になっていたのは、衣装が素敵そうだったから。
50年代のイギリス、アメリカファッション!
そんな、かなり軽い気持ちで見たのだけれど...。


苦しかった。
怖かった。
ちなみにこの映画は
サスペンスでもスリラーでもありません。
ひとりの女流詩人の人生の話。
詩作、恋、結婚、そして...。


映画としてどうとかの感想ではなくて
ただ、ただ、このシルヴィアの状況が
私にとっては、ひどく苦しい。
苦しいけれど見なくちゃいけない。
見えないふりをしていたものを
見せられたような。

息がつまりそうに苦しい。
怖い。
翌日、街を歩いていても悲しくて涙が出そうになるほど、
心になにかをくらった感じ。

この感覚ははるか昔、『山月記』を読んだ時以来。
読むのが怖いのだけど、向き合わないわけにはいかない、
自分を見据えるための特別な物語。
長年かかって、ずいぶんと折り合いが付いてきたと思うけど。

このシルヴィアとも、きっと自分の中で丁寧に向き合うしかないんだろうな。
人生にはその時々でふさわしい出会いがあるのだと思う。
たぶんこれもそんな私にとってのタイムリーな課題なんだろう。

なんて。
暗い感想。あくまでも主人公シルヴィアに対する気持ちね。
映画自体がどうってことではなくて。

さて、当初の目的だった映画のファッションは衣装担当が
『エデンより彼方に』と同じだそうで、なんだか納得。
『エデン〜』はカラフルだったけれど
『シルヴィア』は画面全体がグリーン基調。
その印象とストーリーを考えると、やっぱり映画ファッションは面白いなと思う。