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ただいま発売中の『小説現代5月号』にて
雪舟えまさんの小説『幸せになりやがれ』に挿絵を描いています。

2月号に掲載された『水灯利と縦』の続編…というか、
全く別の話なのですが、なんとなくつながっているストーリーとストーリー。
前回は過去が舞台でしたが、今回は未来が舞台。
レトロな風景なのに、どこかクールな雰囲気があった前作、
未来の物語なのに、風や木々や雪や、風景の息づかいが聞こえそうな今作。

『幸せになりやがれ』は二人の青年の物語です。

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何を描こうか迷って、ラフをいくつも描いて、結果、最後に描いたのが扉になりました。
男性を描くのはめずらしいのですが、自分では気に入っています。


このお話、また続編がでないかしら。
もっともっと読んでみたい。

5月号、ずっしりと読み応えがありそう。網中いづるさんのピンクの表紙が目印です。


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先日、絵本作家のあべ弘士さんの講演会を聞きに出かけました。
『あらしのよるに』シリーズが大好きでせっせと読んでいる息子を連れて。
同じように絵本を読んでいる子ども達なのか、会場は幼児とお母さん・お父さんでいっぱい。

あべさんは長年旭山動物園の飼育員をされていたので、
そこでの動物たちのお話。
「ゾウの鼻は上唇なんだ」とか、その鼻で器用にものを食べる食べ方、
「ゾウにも性格があってね…。」二匹の対照的なゾウにいろいろな食べ物をあげてみたときの反応。
「旭川というのはとっても寒いところなんだよ、朝の温度で学校が休みになったりするんだ。」

暖かみのある静かなお話のされ方なのに、面白くて、
息子はゲラゲラ笑って椅子からずり落ちそうになるほど。
講演開始直前まで会場で寝ていた人とは思えないほど、夢中で聞き入っておりました。

それから、うさぎ、さる、ぞう、の描き方を教えてもらいました。
最初はみんな思い思いに描いて、それをあべさんが見てまわって、
「ん〜。ウサギの二つの耳ってね、正面から見るとけっこうくっついてるんだよ。」
「目はね、真横、飛び出してるの。だから敵がくるのも後ろまで見えるんだ。」
ちなみに野うさぎの耳の先は黒いんですって。ピカ○ュウみたいだけど。
写真は、レクチャーを受けて描いた私の絵。

ほかにも、
「猿の鼻の穴は下を向いてるから見えないんだな。」
「さるは眉毛ないよな。」
と、シンプルに描かれたあべさんの絵が、動物の本当の姿をよく知っているからこそ
あれほどに生き生きとしているのだな、とあらためて実感。

最後は、ご自身の絵本を読み聞かせくださり、それもまた子ども達は大笑い。
楽しい午後をすごせました。
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子どもがセレクトした本の中から、気になるものは私も読んでみることに。

借りてきたのは(…これは覚え書き。)
『かいけつゾロリ イシシ・ノシシ大ピンチ』(原ゆたか・作)
『かいけつゾロリのきょうふのカーニバル』(原ゆたか・作)
『かいけつゾロリの大かいじゅう』(原ゆたか・作)
『かいけつゾロリのきょうふの大ジャンプ』(原ゆたか・作)
『かいけつゾロリ ちきゅうさいごの日』(原ゆたか・作)
『はろるどのふじぎなぼうけん』(クロケット・ジョンソン作 / 岸田衿子・訳)
『はろるど まほうのくにへ』(クロケット・ジョンソン作 / 岸田衿子・訳)
『ひとりぼっちのガブ』(きむらゆういち・作 /あべ弘士・絵)
『ごちそうがいっぱい』(きむらゆういち・作 /あべ弘士・絵)

このなかで読んでみたのは『ひとりぼっちのガブ』。
これと『ごちそうがいっぱい』は「あらしのよるに」シリーズのスペシャル版絵本。
オオカミの「ガブ」がヤギの「メイ」に出会う前、子どもの頃のお話です。
オオカミなのに優しい「ガブ」のルーツがわかる。
短い絵本仕立ての物語でありながら、優しさ、寂しさ、孤独、温かさ、といったものを
豊かに感じることができて、読み終わった後は、心のストレッチをしたよう。
子どもが一人で読んで、じっと考えたりするのにはいい時間が持てそうな気がします。
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by ayako-iwagami | 2015-04-09 12:00 | こどもの本。
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小学生の春休みは2週間弱。
宿題のない解放感とひとつ上の学年に上がる前の高揚感は春の芽吹きに似ているのかもしれない。

春休みの前半は私の地元に帰省することにした。
実家の庭とその周辺は生活の中で季節を感じるのにはちょうどお手頃な田舎感がある。
庭にはほとんど使っていないちいさな畑もある。
ところが、冬休みには寒すぎて、夏休みには暑すぎて、
なかなかその田舎感を満喫することができない残念な帰省が続いていた。
だから今回は、ただただ、外に出て春を感じることを目的とした里がえり。

朝起きて外に出て、お日様を浴びて。
虫を追いかけてみたり、土を掘り返してみたり。
路傍の花をのそきこんでみたり、空高く飛ぶ鳥の姿を眺めてみたり。
車なしでは生活できないところで、ひたすら風を切って自転車移動してみたり。
特別なイベントはないけれど、簡単なようで普段なかなかできない、
ただ日々の暮らしの中にある季節の香りのようなものを、息子に感じてほしかった。
畑仕事のまねごとをして、種もまいてみた。

ほんの数日だったけれど、そのあいだずっとお天気がよくて、
私たちも光合成ができるんじゃないかと思うくらい、よくお日様を浴びた。
新年度に向けて、たくさん光をたくわえた。

余った種を自宅に持ち帰って、小さな器にすこしずつまいてみたのが、
昨日、ちいさな芽を出した。
実家からも「畑に芽が出たよ」のメール。

明日からひとつ上の学年。
特別なことはなくていいから、すこしずつ育ってほしい、なんて思う
新年度のスタート。
元気になった。
光をたくわえて芽吹きをしたかったのは私自身だったのかもしれない。

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