<   2012年 12月 ( 12 )   > この月の画像一覧

e0084542_1104567.jpg

すっかり年の瀬。お寒うございます。
今年に引き続き、来年も
新年早々ギャラリーダズルさんの「いろはCarta展」に参加します。

いろは48文字のかるたを48名のイラストレーターが一人一文字ずつ担当、
読み札と絵札を製作します。
個性あふれる「いろはCarta」は読み札の内容もかなり多種多様!
絵だけでない、参加イラストレーター皆さんの頭の中を垣間みる感じ。
原画の展示ですが、今年はこの「いろはCarta」、
印刷して実際のかるたとして販売もするそうです。

私の受け持ちは「く」。
何の気なしに選んだこの文字…意外と苦戦しましたが、結果はいかに。
ちなみに去年は「ゆ」でした。

新年にふさわしいにぎやかな展示です。
お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
------------------
いろはCarta展
2013.1.15(火)~1.27(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)月曜休廊
ギャラリーDAZZLE
〒107-0061 東京都港区北青山2-12-20 山西ビル#101
[PR]
e0084542_1535292.jpg

先日の連休中に、息子とバレエを観にいきました。
幼稚園でもらってきた松山バレエ団の『くるみ割り人形』のチラシを見て
くるみ割りの物語や曲の話をしていたら「観に行きたい!」というので
本当?大丈夫?と何度も念をおして、親子券を予約。
これを逃したら、息子とバレエなんて二度とないチャンスなのかもしれない訳です(笑)。

当日、ホールに到着してみると、まずロビーに、見上げるほどの大きなツリーがふたつ。
そうそう、くるみ割り人形はクリスマスの夜のお話だものね♪
大勢のお客さんは、ほぼ親子連れなので一安心。
とはいえ、やはり決して子供用のアレンジではない本物のステージ!
生オケボックスに美しい衣装、優雅な振り付け。うっとりうっとり。

結果、休憩20分を挟んで延べ3時間半!
こんなに長いと思っていなくて、途中リタイアも多少覚悟の上だったのですが、
もぞもぞしながらも息子、最後まで興味を持って観ていました。
もともと曲は知っているものも多かったし、
お話もあらかじめ頭に入れていったのも良かったのか、
所々、パッと変わる舞台装置やライティングに口をあんぐり開けて嬉しそうに驚き、
見たこともない衣装に見入ったり。

終了後、「あ〜疲れた」と言いながらも
「タンタララ・タンタン・タンタンタ〜♪」と口ずさみ、踊りながら帰路についたのでした。

こんな機会、もう二度とないのかもしれないけれど
クリスマスにくるみ割り人形なんて、自分と息子へのちょっぴり贅沢なプレゼントでした♪
[PR]
e0084542_22385167.jpg

装画を担当した本が発売されました。
『独女日記2』藤堂志津子・著(幻冬舎)
昨年の秋に出版された本の続編です。

藤堂さんと愛犬との生活。
相変わらず潔い語り口で、
私の母親世代の女性+愛犬との日常の暮らしをさっぱり描かれています。
個人的な感想としては1冊目よりも年配の方の共感をいっそう呼びそう。
それから愛犬家の方にもぜひ!

装画は1冊目も担当させていただいて、
今回はそれとの統一感がある絵柄で…ということで
白いモノクロ部分をまた描いています。
冬だから暖かそうな色。
ちょうどクリスマスカラーかな?

私はこんな風にごろごろ心地よい場所で本なんて読みながら、
いつの間にか眠る…っていうのが一人暮らし満喫のひとときでした。
家庭持ちの今となっては手の届かないあこがれの状況になってしまい(笑)、
これはかなりの願望がふくまれています!
ふわっとしたものにうずもれている感じが心地よく見えたら良いな。

続きのある本の仕事は初めてで、とても楽しくあれこれ考えながら製作できました。
表紙にも物語を感じていただけたら嬉しいです。

店頭で見かけたらぜひご覧ください。
私は母へのクリスマスプレゼントにしようかな、なんて思っています♪
[PR]
e0084542_2249205.jpg

『床下の小人たち』
メアリー・ノートン 作

近年ジブリ映画になって、予告が放送されても原作がこの物語だとは
はじめは気づきませんでした。映画は結局まだ見ていないのですが
原作の物語はイギリスの片田舎が舞台です。
小人たちの小さな暮らし、人間のものを小人サイズではどう使うのか
そんなところが楽しい。
小人たちの暮らしはまだまだ続いて、シリーズになっています。
子供のころ、最もはまった物語のひとつ。
もうずいぶん大人になってしまったけれど、
やっぱりどこかにこんな暮らしもあるんだろうなあと心のかたすみで
思い続けている気がします。


--------------------------
『床下の小人たち』シリーズは本当に大好きではまっていました。
こういった小さい暮らしの物語が私はツボなようで、
ほかにも『グレイラビット』のお話や、『野ばら森の物語』シリーズ、
『だれも知らない小さな国』のシリーズなど、動物や小人の家なんかが挿絵にあったら興奮!
でも…実は再読したら昔ほどのワクワク感はなくって。
どうやら最近は設定の面白さよりも心情の語られ方に興味が移ったようです。
あいかわらす小人は好きだけれどね。

さて、この作品で個展レビュー18点はすべてです。
ご覧いただいたみなさまありがとうございました。
ほかにモノクロが数点あるのですが、そちらはホームページの方へ掲載したいと思っています。
更新しましたら、ブログでもお知らせします〜。
[PR]
e0084542_22455183.jpg


『イーカロスの翼』
ハンス・バウマン 作

イカロスの翼といえば、歌で知っているエピソードだったりします。
歌はギリシャ神話に伝わるイカロスの伝説がもとになっており、
この物語もそう。神話好きには楽しめます。
アテーナに住むイカロスの父ダイダロスは偉大な大工というか発明家。
あることがきっかけで二人はクレータ国に逃げる。
クレータ国には毎年アテーナから少年少女14人がいけにえとして送られ、
地底の迷宮に住む怪物ミーノタウロスにささげられているが、
その迷宮をかつて作ったのはダイタロスだった。
そこから物語が展開して。
つまり、イカロスが太陽に向かって落ちてしまうまでの物語なのです。


----------------------
マニアックなセレクトでした…。
この本は小学4年生のときに図書室でかりて、
歯医者さんの待合室で読んだことを、なぜか覚えています。
当時の私にしては厚くて活字も小さめの、大作に挑んだ感がありました。
ですから、大人が読んでも十分面白いのです。
ほかのセレクト本と違って闊達な子供の生活などとは無縁。
神話好き・古代文明好きにはたまらない設定、ミステリアスな物語。

古代のロマンを感じながらも時代ならではの残酷な運命もあり。
その渦に飲み込まれてくイカロスの透明感ある心持ちを表現しようとしたら
こんな色使いになりました。
[PR]
e0084542_22391691.jpg

『クルミわりとネズミの王さま』
ホフマン 作

バレエ作品としてチャイコフスキー作曲の音楽と共に知られた
『くるみ割り人形』の原作となった物語。
クリスマスに少女がもらったくるみ割り人形が、夜、動き出して
ネズミの王様の大軍と戦い、少女のおかげで勝利して
お菓子の国へ旅立つ。
大まかな筋書きは同じですが、バレエの終始夢のような雰囲気と
少し違って、もっと幻想文学的というか(美しいのだけれど)
奇妙でグロテスクな場面が展開します。
絵にならない、文章の世界ならではの設定の寛容さも私は好き。
バレエとは別物として、もし映像化するならティム・バートン氏に
お願いしてみたい感じです。


-------------------------
そういえば子供の頃、初めて映画館で見た映画は「くるみ割り人形」の人形アニメでした。
もうほとんど覚えていないけれど、キラキラしていたこと、
夢の世界そのものでありながら、そこはかとない不気味さは
原作物語の雰囲気に似ていたかもしれません。
が、展示中に、この映画がサンリオ制作のものではないかという話になり。
調べてみるとクララの声は杉田かおるさん、劇中歌の作詞は寺山修司氏とのこと。
果たしてこれがあの初映画かは分からないけれど、DVDになっているようなので
見てみたいな。
[PR]
e0084542_22364351.jpg

『ふたりのロッテ』
エーリヒ・ケストナー 作

離婚した両親にそれぞれ引き取られ、
互いの存在も知らずに育ったふたごの姉妹。
ある夏の間、親から離れて過ごす子供の家で、二人が偶然に再会。
…と、あらすじだけでもかなりドラマチックな物語。
おとなの事情VSこどものまっすぐな気持ち
果たして結果は?
子供って、大人に気を使いながら、
子供にしかできない方法で考え、実行する。
ああ、そうだったなあと思い出させてくれるようなおはなしです。


---------------------------------
この本のイメージはなぜかピンク。
シックでスモーキーなピンクのイメージは、
可愛らしくて勇敢で、賢くて無邪気な彼女たちの子供らしさから来ているのかもしれません。
この本、好きだったわ、とおっしゃる方もみなピンクのイメージが似合いそうな雰囲気でした!
『点子ちゃんとアントン』と同じくケストナーの作品。
ケストナーは子供の感受性と思考の表現が素敵だなあと思います。
[PR]
e0084542_22293929.jpg

『小公女』
バーネット 作

初めて買ってもらった児童書だったように思います。
挿絵がきれいで、大好きな本でした。
…と思って再読したら。
セーラの高潔さ、想像力に富んだところ…
ああ、この主人公そのものが私の憧れだったんだ、と気づきました。
「私、なにをするにも王女さまになった気持ちでするわ」という
セーラの言葉。決して高慢な気持ちでなく、
生まれながらに裕福に育った彼女は真に気高い気持ちで
人と接することが出来るのです。心から人をいたわり、与えられるものは
喜んで与える。人の幸せを願う。
これがわずか7歳で出来てしまっているセーラ。脱帽。


-----------------------------
外国文学をこうやってまとめて読んでみると
主人公の子供たちは以外とやんちゃで自由人が多い。
それでよしとされているのは、もしかしたら異国の物語だからなのかしら?
と思ったり。
その中で、このセーラは落ち着き払っていてむしろ異質。
共通点は想像力の豊かなところ。そればっかりはこのセーラもやっぱりすごい。
[PR]
e0084542_22272369.jpg

『バスカーヴィル家の犬』
アーサー・コナン・ドイル 作

シャーロックホームズ・シリーズの長編作品の一つ。
バスカーヴィル家に伝わる、化け犬と主人の怪死の伝説。
現当主が怪死をとげ、新しく招かれた主。
彼にも不幸は訪れるのか、
それをホームズは食い止めることが出来るのか。
伝説の舞台となる屋敷周辺の荒地の光景が、不気味な雰囲気。
ワトソン氏がコツコツと活躍するのだけれど、
やっぱり美味しいところはホームズに持っていかれちゃう。
それでも彼を尊敬し続けるワトソン氏はすばらしい!
本も好きだけれど、NHKで放送していた海外ドラマのホームズが
ものすごく渋くてかっこよくて、よく見ていました。


--------------------------
ホームズといえばNHKの海外ドラマでジェレミー・ブレッドが演じていたのがツボで、
だから本で読んでいても頭の中では彼が動き、
声は吹き替えの露口茂さん以外の何者でもなくて(笑)。
これを描いている途中でどうしても見たくなって、DVDで借りてきちゃった!
でも、最近BSで現代版シャーロックホームズが放送されているそうですね。
ちょうどこの「バスカーヴィル家の犬」をやっていたそうで、面白そうです。
これはぜひぜひ見なくては!!BS見られないんだけど。。。
[PR]
e0084542_20204518.jpg


『点子ちゃんとアントン』
エーリヒ・ケストナー 作

裕福な家の子の点子ちゃんは好奇心の向かうままに行動する自由人。
貧しい家の子のアントンは自分の役割を懸命に果たし、
やさしいいしっかり者。二人はお互いの境遇の違いを理解しつつも、
一線を引くことなく、助け合ったりしながら仲良く過ごす物語。
各章のあとに、「立ち止まって考えたこと」という、
子供に向けたメッセージが添えられています。
それは章の物語の内容をうけて、
「誇りについて」とか「勇気について」、「うそについて」など。
子供たちに点子ちゃんたちの行動を例に分かりやすく
「生きるうえでの大切なこと」を
教えてくれているこの文章が、大人の私にとっても響きました。


---------------
この物語も再読にお勧めです。
特に親となっている方に。
点子ちゃんもアントンも本当に素直でまっすぐな子供たち。
彼女達の考えること、行動って子供の基本?って気がするし、
作者の添え書きが考えさせられるし。
もちろん親でない方も!みんな昔は子供だったんだもの、感じるところは多いはず。

この絵はポストカードにしたものが好評でした。
少ししかプリントしていかなくって、すいませんでした!
[PR]