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牡丹じゃありませんbuttonです。

先日、友人が上着のボタンを付け替える、と言って
夜中にボタンの箱を取り出した。
バラバラっと広げると、ひとつかふたつずつ
いろんな色、形、大きさのボタンがたくさんあらわれる。
ひとつずつエピソードや思い入れのあるもの。
すこしずつふえてきたのであろう、小さな箱の中身。

それを床に並べて、上着につける組み合わせを考える。
床の上にはいくつかのグループが。
一それはこっち。
一あれもすてき。
一これは、ぜったい外せない。
女3人、冬の夜長に
温かい部屋でボタンを並べて、笑う、幸せ。

小さい頃の私の宝物箱はどこにいってしまったのだろう。
小さなボタン、レースのリボン、光るシール、花模様の包装紙。
ビンのふたやマッチ箱、スプーンからとれた陶器の飾り。
そんなものをカラスのように拾い集めては箱にしまってた。
それをしまう場所はなぜか仏壇の下の引き出しだった。

久しぶりに、私もボタンを得ようと、
表参道のladroguerieへ行ってみる。
ビンに入ったボタンの棚がずらり。
色や素材別にならんだガラス瓶を
そおっと手に取って、すこし振ってみたりする。
どれもこれも欲しいけど、こんなときにどっさり買うのは似合わない。
時間をかけて今日のひとつを選ぶ。
黒のジャケットに付け替えるためのボタンをひとつ。
でもどうしても欲しくて、おともに金色のミツバチボタンもひとつ。

そんな、ちいさなお買い物。
カラスのような宝物あつめ。

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金曜日に浜松に行ってきました。
何だか新しいことが始まりそうな予感を信じて、
友人達に会いに。
来年への助走となるパジャマとおしゃべりの会。
そちらの計画は、またそのうちお知らせできるといいな。

さて、ひとり浜松に先に着いてしまったので
浜松市楽器博物館をみることに。
2フロアの館内には日本の楽器、西洋の楽器、アジア・アフリカの楽器など。

楽器の博物館というと、
5月にパリで訪れた音楽博物館の記憶が新しいのですが
そこは本当に規模が大きくて、
古代の鐘から現代の電気楽器まで、歩いても歩いても次の部屋があるという感じ。
入館時にヘッドフォンを着け、展示のそばに行くと
それぞれの楽器の演奏が聞こえてくるという仕組みになっていて。
浜松のは、その楽器ごとに設置してあるヘッドフォンを着けて
聞かなくてはならないから、その点ではパリのはよくできていたと思う。
楽器はやはりヨーロッパの古楽器やオーケストラに使われる楽器の種類が豊富で
特に、宮廷演奏に使われたような、贅を尽くしたものは
細工の繊細さ、豪華さにかなり見ごたえがありました。
螺鈿、透かし彫り、彩色、象眼など、ほんとうにうっとり。

浜松の楽器博物館は規模は小さいけれど
ガラスケースに入るわけでもなく、自分とおなじ高さに並んでる感じ。
もちろん触れないけど、手がとどきそうな位置にあるのが好感がもてます。
展示物はYAMAHAの影響なのか、ピアノが充実。
その構造のしくみなどがずいぶん説明されていました。
あとは、やはり和楽器もひととおり見られます。
長唄三味線と地唄三味線の違いとか、見ると分かる。


楽器博物館のあるACTという駅から続く大きな施設には
ホールがいくつもありホテルオークラもあり、
遊歩道のようなものも整備され、周辺の道も新しい。
浜松市は芸術の街としての都市計画をしているのだそう。
5年前に市内に開校した静岡文化芸術大学では
アーティストそのものというよりも
アーティストがどう世の中に発信していくかなど
作り手と社会を結ぶ人材を育成しているとか。

浜松ははじめてだったけれど
ちょっと気になる場所になりました。
ウナギパイだけじゃないのよね。
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遅ればせながら、横浜トリエンナーレに行ってきました。

この数カ月のもやもやに関して、ひとつ行き着いたところ。
一現代アートが分からない

概念も知らない。
善し悪しも分からない。
見方、なるものも不明。
そういったものが、あるのかないのか、必要なのか必要でないのか。

特に避けているわけでも、食わず嫌いなわけでもなく
なんとなくこれまで接点がなかっただけ。
でも今回、ちょっと覗いてみたい。
そう思ったので、行ってみた。

「アートサーカス(日常からの跳躍)」。
知人達は、大きな学園祭みたいって言ってたっけ。
それらの喩えが的確なのかは私には分からないけど、
わたしにとってはジャングルのような。
未開の地。

探検しながら、自分の好みが明らかになっていく。
自分の中にある「ドラマティック」の定義。
そんなことを考えながら、歩き、
結局、自分のそれから跳躍することができないことに気付く。

アートって何ですか?
アートの見方って何ですか?

すこし楽しみ。
この先、ゆっくり考えて行こうと思い、探検はひとまず終了。
寒さのあまり、帰りはジョギングで会場を後にしたのでした。
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『ロバと王女 デジタルニューマスター版』
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌ−ヴ、ジャン・マレー、ほか
1970年製作

「シンデレラ」のぺロー原作の童話を映画にしたもの。
Bunkamura ル・シネマで見てきました。

青の国の王様は亡くなった王妃の遺言
「私より美しい人と結婚して」を守ろうと決意。
しかし国中さがしても、王妃ほどの美女はおらず。
そして唯一みつかった美女、それは娘の王女。
父からのプロポーズに困った王女はロバの皮をかぶって身を隠し、
皆からはなつまみものの下女となる。
そこに赤の国の王子がやってきて...。

ストーリーはシンプル。
童話なぶん懐かしさも感じるような。どこかに安心感のあるような。
どれにしても、衣装、セット、小道具。
どれもがツボでした。

王女のドレスは、子供の頃夢見たようなきらめき。
空のドレス、月のドレス、太陽のドレス。
青い馬、赤い馬。
白い猫(?)の玉座。
花に囲まれた部屋。青い金剛インコ。
そのすべてが、ただのファンシーあらず。
カラフルでポップで、でも印象としてはクール。
フランス..なかんじ?

今だったら、どんなディティールもCGで作れると思うのです。
でも、この作品、
すべてアナログで作り上げてるところに、逆にリアリティがあるような。
幼いころ、童話を読んで、ふくらませる想像の世界を
ちょうどいいところまで見せてくれている気がします。
やり過ぎない。想像をはるかに超えない。
お話の世界は、その世界で大事に生きて欲しいと思うから。

さらに
この映画ではファンタジーの童話には終わらず
大人向けにちょっとスパイスが効いているように思います。
そこがまた好き。
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