カテゴリ:こどもの本。( 39 )

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子供が近所のプラネタリウムで天の川と七夕の上映を見てきた。
というわけで、七夕にはまだ早いけれど昨夜は久しぶりにこれ。
福音館書店の『たなばた』。
初山滋さんの絵がほんとうに美しく、
伝説の風情、異国の風情、まぼろしとか、永遠性とかを
清らかに感じられる大好きな1冊。

この本も私が息子ぐらいのころに家にあって、
おとなっぽい絵柄だな~と思いながらも、色と形とに憧れて
ほとんど宝物に近いものだった。
それがいつの間にかなくなってしまったので、
息子用にまた新調。

文字の置かれ方もリズミカルで、絵と共に軽やかな雰囲気。
文章も丁寧できれい。
息子がプラネタリウムで聞いてきたお話は、
織姫と彦星が結婚したら怠け者になったから引き離されたという、
けっこうメジャーな筋書きだったけど
この絵本の物語りは、もっと運命的で、せつない感じ。
二人の間に子供がいたって、聞いたことありますか?
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この本、もともとは1963年ですって。
半世紀たっても瑞々しい存在感は、たなばたの言い伝えのごとく、
これからも永く続いていくのだろうな。
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by ayako-iwagami | 2012-05-27 08:56 | こどもの本。
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ここ最近はボロボロに風化も激しいこれ。
ウン十年経っているこれは、私が幼稚園児の時に読んだもの。
「みんなが知ってる世界おとぎ話」シリーズ。
1冊ごとに、「正直ものとうそつきの話」とか「がんばりものの話」とか
テーマに沿った日本・世界の物語りが6~7編収録されている。
これが全部で14冊あったと思う。
ドキドキするようなちょっとした冒険ものや
お決まりの因果応報ものが多かったけれど、私は大好きだった。

この本はなかなか勝手が良くて、
絵本のように幼児が読める程度の簡単な文章ものでありながら、
傍らには、大人が読み聞かせるための詳しい文章バージョンも記載されている。

しかもその文章には読み聞かせかたのポイントになるような注意点が
ルビみたいに書いてある。
「大げさに」とか「少し間をおいて」とか、
発音でアクセントを置くところも、時々印がついていたりする。
参考にするとかしないとかは置いておいたとしても、やってみると「へ~」と思うことも多い。
人に伝えるための分かりやすい話し方、に気づかされる事もある。
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私は小さいころはひら仮名だけのバージョンを読んで、
小学生になって大人用のほうをもう一度読んだから、
一粒で二度美味しい的なお徳感のある本だった。
それを子供にまで読ませようというのだから、そりゃ本もボロボロになるって。
でも、もともとが昔話なんだから、本が古くったっていいよね(笑)。
修繕して読み倒します。

巻末には<おかあさまのページ>というのがあって、
各物語りの解説と、物語を読んだ後に子供にできる遊びが
指人形作りとかそれぞれの物語りにあわせて紹介されている。
これは親になってはじめて気づいた。
おかあさま・・・かあ。

絵は何人かの方が描いてらっしゃるんだけど、
素朴であいまいさもたくさんあって、いいなあと思う。
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寝る前の読み聞かせをしばらくしていなかったので、やってみた。
ちょっと目論見もあって、絵本でなく自分の好きだった児童書を。
母の自己満足だね(笑)。

今回はリンドグレーンの『やかまし村の子どもたち』。
田舎に三軒だけ並んだ家に住んでいる子供たち6人が、
ただただ毎日遊んでる暮らしが描かれている。
でも、その遊び方が干草置き場でトンネル掘るとか
林の中で木の間にツリーハウス的なあそび小屋を作るとか、
子供のころは羨ましくってワクワクして。
大人になった今は、この遊び方がたくましくも思え、キラキラしていてやっぱり羨ましい。

息子には特に注釈も加えずそのまま読んでいたから、
分からないことも多かっただろうけど、
それでも面白いところでは笑ったり、ドキドキするところでは興奮したりしていたから
(寝られないじゃん!)楽しんでたらしい。
毎晩「読んで!」と言われてたので。
久しぶりの再読に母も満喫。

私は息子ぐらいのころは寝る前に母が本を読んでくれたけど
やっぱり絵本でなくて子供用の名作全集だった。
私の西洋児童文学好きのルーツはおそらくここ。
言葉からあれこれ想像したことも、たまに現れる挿絵に心ときめかせたことも、
今につながっている気がする。

次は、続編『やかまし村の春夏秋冬』にするか、他のものにするか、楽しみに考えよう。
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先日、時間があったので久しぶりにゆっくりと本屋の幼児コーナーをあちこち眺めていたら、
この『宇宙』(加古里子え・ぶん)に遭遇!
かこさとし氏といえば自分の幼い頃は『からすのパンやさん』。
子供に読んだものでは『だるまちゃんとてんぐちゃん』にえらく感銘を受けた記憶あり。
そういえば加古氏はもともと理系の方だったはず。

これ、
はじめは小さな小さなノミの大きさの話から始まる。
ノミのジャンプ力を人間が持ったら・・・ビルもひとっ飛びとか。
それから虫や動物の飛ぶ力の比較やら
人間が飛ぶための道具を作り出した歴史、その力の比較。。。
そして、その力が宇宙にまで広がっていく。

決して物語りではないのだけれど、
最近の「くらべる図鑑」的な表現がひとつのストーリーになっているように感じ。
あと、やっぱり言葉がいい。すごく心地よく、そして凛とした感じで語られる。

宇宙は地球と月の関係から、太陽系、銀河系・・・もっともっと遠く、広く、どこまでも広く。
ページをめくるたびに、
ああ、世界に限りなんてないんだ!
って、すごく大きな気分になる。気持ちが良い。
うれしかったり不安になったり。ワクワクする。
そして、涙が出そうになる。
絵本でもない、図鑑でもお勉強の本でもない。
そもそもこの本は1978年のものなので、ロケットや宇宙そのものについても、
実際はもっと技術や解明が進んでいるんだと思う。
でも大切なのは「情報」ではなくて、
この本が本当に伝えてくれるのは『宇宙』そのものの「ロマン」なんだろう。

興奮状態で母は即買い。

5歳児には多少補足しながら読みすすめ、
宇宙がちょっとしたブームな彼にはなかなか楽しめた様子でありました。
カラフルなわけでもなく、キャラクター的なものが登場するわけでもなく、
媚びるところのない本ですが、そんなの関係ないのだね。
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『ぼくにげちゃうよ』 マーガレット・ワイズ・ブラウン:作、クレメント ハード:絵
ウサギのこどもが「ぼく、おかあさんからにげちゃうよ」というのだけれど、
お母さんはどこに行っても、いつでも、見守っててあげるわよ、ていうようなことを
繰り返し会話してる本。
これは、わたし的にはすごくよかった!絵も懐かしくてほっとするし、なによりもウサギのお母さんの言葉に私が癒される。
息子はいまひとつピンときていなかったみたいだけど、今また読んだら反応するだろうなあ。
近々また借りてみよう。


『あかいひかり みどりのひかり』 マーガレット ワイズ・ブラウン:作、レナード ワイスガード:絵
そう、ブラウンばっかり読んでいたのだ。
タイトルの「ひかり」は信号のことで、「赤は止まれ、青は進め」の交通ルールとそれに伴う町の一日が淡々と描かれてる。
こう書くとなにやら堅苦しいようだが、田舎の静かで清潔な空気が流れているような光景が穏やかで、
絵も東欧的でとっても素敵。
物語りも絵も、日本の絵本よりは地味で大人っぽい印象もあるけれど、
こどもの懐はこちらが思う以上に大きいとおもうから、こんな静かな絵本で静かな時間を過ごせるのもいいなと感じる。
もっと大きい子が自分で読むにもいいのかも。


『ねずみくんのチョッキ』 なかえ よしを:作、 上野 紀子:絵
このシリーズは私が子供のころ愛読していた。とはいえかなり大きくなってからなのだけど。
ねずみくんがチョッキを他の動物つぎつぎに取られちゃうんだけど、どんどん動物が大きくなっちゃうから
大好きなチョッキがのびちゃって~っていう繰り返しのお話。
お話も画面もかなりシンプル。
しかし、これは息子は気に入ってた。毎晩よんだ。
でも、自分の好きだった本を気に入ってもらえるのはやはりうれしい。
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by ayako-iwagami | 2009-06-18 00:04 | こどもの本。
覚え書なのですが。全然アップしてなかったので
半年前くらいのから順番に読んだものを。

『きんぎょがにげた』 五味太郎 作
定番本。五味太郎さんの本は本当にたくさんあって。
でも、これしか読んでない・・・。
子供は好き。画面からかくれたきんぎょを探すのが楽しいのかな?
でもあまり繰り返しせがまれたりはしなかった。

『たまごのあかちゃん』 神沢 利子 :著、 柳生 弦一郎:絵
これもよく小さい子用の絵本として紹介されている。
神沢利子さんということで借りてみたけど。
うちの息子的にはあまり興味がもてなかったらしい。
私も絵がよく分からなかったな~。

『おやすみなさい、おつきさま』 マーガレット・ワイズ・ブラウン、クレメント・ハード
ブラウン作の名作もとっても多いようですが、これはもはや定番?
寝かしつけにちょうどいいのかな。絵も色や描写が抑え目で素敵。子供の心が穏やかになりそう。
でも・・・もっと小さいうちに読んだほうが良かったのか、息子はやはりあまり食いつかず。
もうすこしストーリーのあるものが好きだったらしい。
いい本なんだけどなあ。
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by ayako-iwagami | 2009-06-17 23:41 | こどもの本。
我が家の男児も、のりもの好き。
これは彼のために買ったもの。

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『まかせとけ』作:三浦太郎
男の子は電車好き、バス好き、車好き、とそれぞれご贔屓のジャンルができてくるらしいのだが、うちの息子は重機好き。
特にシャベルカー。
重機ものの絵本できれいなのを探していたら、これをみつけた。

三浦太郎さんは小さい子向けの絵本も多く、
特に『くっついた』という作品がかなり人気のよう。
これは赤ちゃんと一緒に読むのにいいなあと思う。
でもそれ以外で、外国で出版されてる作品などはもっと色味もタッチも大人っぽくて素敵。
かなり前にHBギャラリーの個展を拝見したが、絵としても素敵だし、デザインとしての美しさを感じた。

この『まかせとけ』はかわいいタッチだけれど、やっぱり
ひとつひとつのカタチも色もマチエールも完成されていてキレイ!
シャベルカー、ダンプカー、ホイールローダーなどが出てきて
「まかせとけ!」って言うだけなんだけど
画面もシンプルでシャレてる気がする。
案の定、息子はすごくお気に入り。
たくさん読みすぎてページが外れた。。。

『がたんごとん』作:安西水丸
赤ちゃん絵本のスタンダード。
お勧め絵本の紹介には必ずのってる。
水丸さんはすばらしいが、これ、本当にこどもは食いつくのかなあ…と内心思いながら購入。
結果、ウチの場合は繰り返し読んで時間が経ったら好きになったよう。
でも、これだけスタンダードになってるってことは水丸ワールドは子供にも伝わるんだな。
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我が家の息子は2歳。
これまでは家にある絵本を繰り返し読んでいたのだけど
最近は図書館で借りていろいろ読んでみている。
記録も兼ねて載せていこうと思う。

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以前から撮っておいた画像もたまってるのだけど
まずは、最近借りたもの。
『セーラーとペッカ、町へ行く』作:ヨックム・ノードストリューム
作者はスウェーデンのアーティストで絵本はこのシリーズ(5冊でてる)だけなのだとか。
セーラーはおじさん、ベッカは犬。
大人も子供も楽しめるタイプの絵本。小学生とかでもおもしろいかも。
日本ではあまり子供用にはならないかもしれないなあ。
絵はものすごくおもしろいのです。上手い!
ドローイングとコラージュと。
シャープな描画とゆる~い人物画。
訳もいいような気がする。


『あおくんときいろちゃん』作:レオ・レオーニ
こちらもアーティスティックな作品。
すごく抽象的な表現で大人向け?って思うのだけど、
これはかなり日本の子供向け絵本のスタンダードになっているようだ。
実際、息子も食いついてる。
青や黄色の紙をちぎったようなカタチが登場人物として出てきて、かなりグラフィカルな画面なのだけど
ちゃんとその「あおくん」や「きいろちゃん」に愛着を感じるよう。不思議。
ちいさな子供に愛されている本で抽象的な絵のものって意外に多い。
いいね。
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最近、子供にいただいた絵本。
それぞれ、ナイスセレクト。
かなりのお気に入り。

左はエリック・カールの
『My Very First Book of Food』
中身のページは上下で二分割されていて、それぞれ別々にめくれます。
上のページには動物、下のページには食べ物がひとつずつ描かれているので、
この動物の好物は何?みたいに読めるみたい。
エリック・カールは『はらぺこあおむし』のほかにも、たくさん美しい絵本があるので
どれから買おうか迷っていたのですが、これはかなり素敵です!
画面がシンプルな分、彼の作る形の美しさが際だってるのですね。


右はアン&ポール・ランドの『ことば』
文句なしにかっこいい。色もカタチも美しい。
1ページごとに完成されてるなあ~としみじみ思います。あたりまえなんだけど。
ポール・ランドのグラフィックデザインに詳しくはないのだけど、
でも有機的で、強くて、温かい美しさが感じられて素敵。
この本も、以前自分用に買おうか迷っていたので嬉しい。


インテリアにもなるおしゃれな絵本っていうのが、
必ずしも美しいものにはなっていないと、時々感じる昨今。
今回の二冊はほんとうにほんとうに美しい、と私は思う。
そうゆう美しさは本棚に置いて子供が毎日ひっぱりだして見てくれたらいいなあと思うのです。

誰でもそうだと思いますが、もちろん、絵本選びには他にも色々な視点があって。
また素敵な出会いがあったら記していきたいと思います。
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