カテゴリ:こどもの本。( 39 )

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今回は動物ものが多くなりました。
子どもの興味と感受性の方向性をそれなりに考えながら…
選ぶのが楽しくて、ついついたくさん。


『ベンジャミン・バニーのおはなし』
(ビアトリクス・ポター さく え/いしいももこ やく)
実はピーターラビットシリーズを、私はちゃんと読んだことがないのです。
息子が夫から「ピーターのお父さんはパイにされて人間に食べられた」っていう断片だけ聞いたらしく、
「ピーターラビットって怖いお話だね…」と言うので、まあ読んでみようよということに。
でも肝心の1冊目のピーターラビットが貸し出し中だったので、
2冊目のベンジャミン・バニーからと。
ベンジャミン・バニーはピーターの友達。

『フロプシーのこどもたち』
(ビアトリクス・ポター さく え/いしいももこ やく)
ということで、これは3冊目。
フロプシーはピーターの妹で、ベンジャミン・バニーの奥さん。
子どもがたくさんいて、みんなで人間の敷地でレタスを食べて寝ちゃって、
そしたら子どもが袋に入れられたまま人間に連れて行かれちゃう。
ここで息子、「またパイにされるのか…やっぱりそうなのか」とかなり不安になった様子。
間一髪、無事なんですけれどね。
でも、絵だけでなく、ストーリーも繊細でリアルなディティールが、
時代と国境を越えて愛される理由なのかも知れません。


『かがくのとも トマト』
(棚橋亜左子 さく)
小2の息子、今年は学校でトマトやキュウリの苗を育てるらしく、
興味を持っていたので読んでみることに。
この「トマト」は絵本です。トマトの成長を綴ったシンプルできれいな絵本。
色鉛筆で描かれている絵が、すごいです!
なんて繊細。写真のような写実でありながら、けっして写真ではできない分かりやすさ。
絵ならではのレイアウトの美しさ。
絵で描かれている図鑑が好きなのですが、近頃は解像度の高い写真のものが多くて
なかなか美しい!と思うものには出会えないのです。
こういったテクニックをお持ちの方ってほんとうにすごいな〜と
羨望のまなざしで見入っておりました。


『あなた』
(谷川俊太郎 文/ 長新太 絵)
私からみると「あなた」。と、身近な人を一人ずつ「あなた」として意識していく本。
「あなた」と過ごす、「あなた」とけんかする、仲直りする。
大切な「あなた」を増やしていく、っていうメッセージの込められた本。
色がすごい。ピンクとオレンジがすごい発色。
なんだか淡々とした文章なんだけれど、この色のおかげですごくドキドキワクワクする。
非日常な感じも好き。

『くまの楽器店』
(安房直子 作 /こみねゆら 絵)
こみねゆらさんの優しい絵にひかれて借りた本。
楽器と動物モチーフの短編集です。絵本と読み物の間くらいかな。
我が家はわりと楽器がいろいろある家なので、そんなことからか
息子は興味を持って聞いていました。
絵も優しいタッチながら細かい描写もあって、見ていてあきません。
小学生が読める絵本です。


『つりばしわたれ』
(長崎源之助 作 / 鈴木義治 絵)
幼い頃に絵本を読んだ記憶があまりないワタクシですが、
この本は読んだ気がしたので思わず手に取りましたが。
絵とタイトルは覚えていたけれど内容はやっぱりまったく覚えていませんでした。
田舎に預けられている東京の女の子と山の子たち、山彦との物語。
言葉も、絵も、静かに語る雰囲気に、山の奥深さ、神秘的な雰囲気をも感じさせられます。
決して派手さのない、ぱっと見、素朴な絵なのですが、
花とかチョウチョとかの表現がとっても可愛い。テキスタイルにしたいくらい。


『のうさぎのおはなしえほん いえ』
(片山令子 文 / 片山健 絵)
自分の家がくらくて寒いから嫌いな、主人公のうさぎさんがおおかみくんに
引っ越し先を探してほしいと頼む。
でも、やさしく家を拭いてあげたら、明るくてピカピカの大好きな家になった、っていう話。
分かりやすい。
息子は、「おおかみってウサギ食べないの?」ってずっと気にしていましたが。。
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by ayako-iwagami | 2014-05-26 19:51 | こどもの本。
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今回もセレクトはすべて私。
まだまだ読んでみたい絵本がたくさんあるのです、私が(笑)。
図書館で絵本を選ぶ時間、書店で本を探す時間は
気がつくとあっという間に時間が経っているくらい、のんびり過ごしてしまいます。
こればかりは、まだいくらでも時間のあった子どもの頃とおんなじペースならしい。


『クジラちゃんみてみて、ぼく、とぶよ』
(灰谷健次郎・文 高畠純・絵)
言葉がとっても可愛らしい。
コバンザメの子どもがクジラにくっついて
泳ぎながらしゃべっているんだけれど、とても温かくて少し切ない。

先日高畠純さんがこの図書館の上のフロアで、
親子で遊べる講演会のようなものをされていたので参加してきました。
絵本を作る時の制作話や記憶をたよりに絵を描くことをみんなで体験したり。
思い込みで見え方が変わることを体験してみたり、とても穏やかで親しみやすい
絵のイメージのままのかたでした。

『さんすううちゅうじんあらわる!』
(かわばたひろと・作  高畠那生・絵)
息子、自称さんすう得意、なんだそうです。そして宇宙好き。
なのでぜったいに食いつくと思って借りてみました。
日常生活の中にあるみのまわりの算数を宇宙人が指摘していく。
最後に地球を救うために出された問題を、息子も一緒に解いていました。
絵の高畠那生さんは↑の高畠純さんの息子さんです。
カラフルなんだけどおしゃれな色使いとスパイスの利いたタッチがかっこ良い作家さん。
若いお父さんお母さんも思わず手に取りたくなるんじゃないかな、と思います。


『おんがくねずみジェラルディン』
(レオ・レオニ作 谷川俊太郎 訳)
ある日見つけた大きなチーズを食べたら中から音楽家の像が現れた。
初めて音楽を聴いたねずみのジェラルディン。
やっぱり可愛い顔して、シンプルな言葉で、哲学的な雰囲気が漂っています。
ジェラルディンもほかのネズミたちも可愛かった。


『ぺんぺんぐさのふゆとはる』
(山根悦子 作)
春休みにぺんぺん草でよく遊んでいたので。
ぺんぺん草の冬の姿って…春と違うんですって。
私はその姿をずっとタンポポだと思っていました。
似ているの。根が長いところも似ている。
写真と見まごうほどの、でも写真よりも分かりやすい
みごとなタッチで描かれていて、私も息子も見入ってしまいました。


『まいごのしろくま』
(アンドレ・ダーハン作 角田光代 訳)
表紙と訳にひかれて借りたのですが、なんだか微妙な違和感が。
読む前に勝手にイメージしていたのとは違っていた、と言うことなんだろうとは思うのですが。
絵が、表紙より内容の方が可愛らしい感じ。
物語も途中からファンタジーっぽくなって。
ホッキョクグマのすみかの氷が溶けて、お母さんお父さんとはぐれてしまうという話なんだけど、
最後にはこれは温暖化について考えるきっかけを与える本なんだなと分かったり。
表紙は好きなんだけどなあ。
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by ayako-iwagami | 2014-05-03 04:25 | こどもの本。
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息子も2年生になりました。
でもまだ続く寝る前の読み聞かせ。嫌がられるまでは続けます…きっと(笑)。
今回のセレクトはすべて私。
その中から、息子が「読んで」と興味を得た順にご紹介。

『空とぶライオン』
(佐野洋子 作・絵)
『百万回生きたねこ』の佐野洋子さんの絵本。
ライオンのお話しなんだけれどやっぱりねこが出てきます。
ねこたちに「さすがライオン!立派!」と持ち上げられ、期待され。
それに応え、彼らをもてなすために無理をしてしまうライオン。
プライドとかではなく、相手の期待に「NO」と言えない気弱なライオンの姿が
妙に人間味があるのです。
ただ、ねことライオンとのやり取りだけなのに、とても心にしみる、
淋しさとか哀愁とかそうゆうものが伝わってくることが、佐野さんの作品が愛される理由でしょうか。
そのうえ、この本はすべてのページが色彩が美しかった。淡い色のページ、深い色のページ、
いろいろあるのだけれど、どれもいい色だなと思いました。

『ワニぼうのこいのぼり』
(内田麟太郎・文/高畠純・絵)
今月、近所で高畠さんのいらっしゃるイベントがあるんですって。
申し込みたいなと思いながら、借りてみた本。
絵本だけでなく児童書でもたくさんの挿絵を描かれています。
このワニぼう、今まで私があまり借りないタイプの、でもすごく絵本らしい絵本!
ワニの一家が鯉のぼりならぬ、ワニのぼりになって、そうしたら近所のいろんな動物一家も
みんなネコのぼりとかイヌのぼりとかになって…みたいな。
単純なんだけど、なんだかおかしいの。
息子も「ぷっ」って笑っていました。絵本を読んで一緒に笑えるっていうのもいいものですね。

『ねむれないふくろうオルガ』
(ルイス・スロボドキン作/三原泉・訳)
表紙の色とタイトルが好みで借りてみました。
文字通りねむれないふくろうのオルガを寝かせてあげるために
みんなが自分の眠るすべを伝授していくのだけれど…
夜のお話しなのに、水色と小さな線画で描かれていて、
それがかえって静けさや、動物たちの愛らしさを感じさせてくれる本。
オルガ、最後は眠れてよかったね。

『くうき』
(まどみちお・作/ささめやゆき・絵)
2月に104歳でお亡くなりになった、まどみちおさん。
私の小学生の頃の国語の教科書にもまどさんの詩があって、
よく音読をしていたことを覚えています。
この絵本はまどさんの「くうき」という詩にささめやさんが絵をつけて絵本化したもの。
「ぼくの 胸のなかに
 いま はいってきたのは 
 いままで ママの胸の中にいた空気」
の一節からはじまり、この「くうき」は
身の回りの、世界中の、小さな、大きな、生き物たちを
めぐりめぐっている…というような内容で、
その、だんだんつながりの範囲が大きくなっていく感じがすごく温かくて雄大。
絵のささめやさんは「くうき」という目に見えないものを表現する難しさを感じられたそうですが、
くうきでありながら、温かいそのつながりのようなものを
詩に寄り添うように描かれていると思います。
こうゆう、一種の「気づき」を与えてくれる作品には
子どもも新鮮な感動を覚えたような表情をするので、その様子を見るのもまたおもしろいのです。
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by ayako-iwagami | 2014-04-12 12:00 | こどもの本。
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以前も紹介した『みんなが知ってる世界おとぎ話』シリーズ
読み聞かせに便利な作りになっているこの本は、
私が幼稚園のころに買ってもらった、かなりの年季もの。
少しずつ、実家から持ち帰ってるのですけれど、結構大きいんです。
A4版くらいで表紙も厚く、昔の本はよくあった一冊ずつ箱のケース入り。
それが実家には10冊以上ならんでいますが、ちょっとした図鑑くらいの分量です。

今時、なかなか子ども用の物語本でこんなボリュームのものは見かけません。
近頃は書店に並ぶ児童書も新書サイズのフォーマットが同じものが多く、
厚い表紙にカバーがあって、カバーを外したら1冊ずつ装幀が違うなんて経験は
そうそう出来ないのかもしれません。
実際、収納事情的にもコンパクトが望まれますよね。

我が家もほとんど置き場のないところに、これ全部は置けないなあ…と思いつつ。
でも、箱入りだったおかげで表紙も中身も40年近く経っているわりにはしっかりしていて。
箱から露出している背表紙だけがぼろぼろに風化しているのでそこを補修しながら
もうひと働きしてもらおうと思っています。

がんばれ、がんばれ、アラフォー絵本!
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by ayako-iwagami | 2014-03-11 12:00 | こどもの本。
この間の『黒魔女さんが通る!!』のつづき。

このお話はテレビでアニメ化されていて、それを息子はとても好きで
そしてアニメの絵と本の挿絵は同じなので、
そういったことも本に飛びついた理由なのだと思うのですが。

この『黒魔女さん〜』シリーズはとても人気があって、
作者の石崎洋司さんは、他にも現代の子どもたちの心をつかむ作品を多く生み出されている、
売れっ子作家さんです。
私は数年前、石崎さんが書かれた新聞の連載コラムの絵を担当したことがあります。
テーマは「児童文学の選び方」。
親の選ぶものと子どもの選ぶもののちがい、では、どう選ぶのが良いのかなど。

当時、私はまだ我が子に本を選ぶ状況にはなく、
ただ自分の児童文学好きな思いだけがふつふつとしていた時代でした。
毎週、絵を書くために石崎さんの原稿が送られてくるので、それを読むのがとても楽しみでもあり
考えさせられる部分もあり。
その中で印象に残っている言葉があります。
「親は古典的な名作を読んでほしいと思う。
でも子どもはもっと自分の興味のある物を読みたがり、それがコミック的な内容だったりする。」
そして、
「古典や名作というのは時をへて価値をつけられるわけであるから、
目新しい、というだけの理由で否定をしないでほしい。」
と。
「たとえば那須正幹さんの『ズッコケ三人組』という30年ちかく続く児童書のシリーズがあるが
この本も当初は漫画的として親世代からなかなか受け入れられなかった。
しかし今では定番の読み物として地位を得ている」

記憶の中での言葉なので、このままではありませんが
だいたいこのような内容のことをおっしゃっていました。

私は子どもの頃から古いもの好きで、今でも変わらずついつい古典的なものを好むのですが
自分の好みはさておき、息子や子どもにとってのワクワク感や物語の世界への興味ということを
考えねばならない時に、今でもこの石崎さんの言葉を反芻しています。


ずっと以前、自分と息子が児童書を選ぶようになるなんて想像もできなかった時に触れた
石崎さんの作品を、息子が嬉しそうに読んでいるのを見て、
やっぱりそうなんだ、と妙に納得してみたり、やっぱり親のエゴと戦ってみたり。
「名作は時の流れが作る」という言葉は、児童書選びに限らず、
この先も私の中で反芻されていきそうです。
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by ayako-iwagami | 2014-03-05 12:00 | こどもの本。
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息子がついに「青い鳥文庫」を借りました。
講談社の児童文学シリーズで100年の歴史のある青い鳥文庫、
小学校の中学年以上向けが多く、息子はまだまだ字が小さくて読む気なし、だったのですが。
先日、図書館に行ってみたら「大きな文字の青い鳥文庫」なるものがあるではありませんか。
判型もかなり大きくA5サイズ。
で、字が、大きい〜そして太い〜〜!あれ?大きすぎない??
それでも息子は、大喜びで前々から読みたかった『黒魔女さんが通る!!』を借りました。
(しかも下巻…)

しかしこれ、本当に低学年用に出版されたのかな?と思って調べてみましたら、
なんと、弱視の子どもたちのために出版されたものでした。
なるほど、納得。
文字が太くて大きいゴシック体なのが気になっていたのですが、
これがいちばん読みやすい書体なのだそうです。
そこで、わたくし普段は眼鏡かコンタクト必須の生活をしておりますが。
試しに裸眼でこの本を読んでみましたところ、
他の低学年用の本はうっすらと文字が見える感じなのに比べて、
こちらはかなりしっかりと文字を読むことができます。
もともと視覚障害特別支援校へ寄贈されたものを
市販版として発売しているそうですが、一般書店での購入はできず、
インターネットなどでの注文ごとに制作するオンデマンド出版とのこと。
国内外の名作物語から現代の楽しい読み物までたくさん揃っている青い鳥文庫ですから
この大きな文字シリーズで読書の楽しみが増える方がきっとたくさんいらっしゃるのでしょうね。

小さめの文字だと文章の中で目が迷子になりがちな、息子のような性質のものにも
もしかしたら助かるのかもしれません。
とりあえず、息子が読み終えたら、これだけは早めに返そうと思うのでありました。
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by ayako-iwagami | 2014-03-01 12:00 | こどもの本。
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すっかりと、ぼちぼちペースになってしまった読み聞かせ。
それでも細々と続けているのであります。

『かがくのとも・しわしわかんぶつおいしいよ』
(水上みのり さく)
筋金入りの偏食家の息子に、すこしでも興味を持ってもらうべく
乾物のいろいろ、作り方、お料理などについての絵本。
切り干し大根とか、出来る行程には興味を持っていましたが。。。
食べるのは別のようで。
こちらも細々と続けるしかなさそうです。


『かがくのとも・ワニのへやのおおそうじ』
(あべ弘士 さく)
これは息子が一人で読んでしまったので、内容については分からないのですが。
長年、旭山動物園の飼育員をされていた、あべ弘士さんは
以前雑誌のインタビューで「動物について知っていることが多すぎて、曖昧な絵が描けない」
というようなことをおっしゃっていました。
絵としての面白さをも求めてデフォルメしたりが難しい、と。
でも、正しくありながらも面白い、
あべさんの描く動物たちが生命力と愛嬌にあふれているのは
動物たちの近いところで過ごした愛情のなせる技なのかなと思います。


『どうするティリー?』
(レオ・レオーニ/谷川俊太郎・訳)
またまたレオ・レオニ。
息子は案外、このシンプルな絵本たちを気に入っている様子。
奥は深いんだけれど、言葉も絵も簡潔だから、頭に入りやすいのでしょうね。
そして自分の中で考える余地もたくさんある。
こういった絵本に出会いたいなあ。
この物語もまた、集団からひとり抜け出した行動をする一匹のネズミが
あたらしい道をきりひらく。
あ、集団から抜け出した行動を認められるところが、息子は好きなのかしら?!
彼もいつも抜け出してるから(笑)。


『のばら村のものがたり・海へいった話』
(ジル・バークレム・作/岸田衿子・訳)
私も子どもの頃読んでいた「のばら村のシリーズ」ですが、
これは読んだことがなかった。
船にのって川を下り、食料を手に入れるために仲間の村へ出かけていく話。
動物の乗る船といってもイカダみたいなものではなくて、
ちゃんと船室のある帆掛け船。これもまたクラシックですてきなんです。
お話しは、なんてことない淡々としたものなのですけれどね。
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by ayako-iwagami | 2014-02-26 12:00 | こどもの本。
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寝る前の読み聞かせ。
私が調子の悪い時は、自分で読むための本を1冊読んで寝る、
という夜も増えてきて、絵本に触れる機会も少し減ったこの秋。
息子はもっぱら角野栄子さんの「ちいさいおばけシリーズ」を読みあさっています。


『ヘンゼルとグレーテル』
(スーザン・ジェファーズ絵/おおばみなこ訳)
意外と定番の物語を読んでいないことに気づき借りてきたもの。
夢のようなお菓子の家から一変、魔女に捕まって食べられそうになるというくだりは
すごく怖かったようで、子どもは固唾をのんで聞いていました。
そもそも貧しさのあまり、親が子どもを森へ置き去りにしようと話し合うという
冒頭の出来事じたいが衝撃的だったらしい。
そうよね。昔話って残酷なのよ。
でもその残酷さから何を感じるかが、肝心なんだよね、きっと。
昔話の残酷さを怖い、嫌だと思う気持ちは子ども心に大切なんじゃないかとも思う。
絵がとっても繊細で美しくて、
恐ろしさを際立たせるようでもあり、救いになっているようでもあり。


『スイミー』
(レオ・レオニ作 谷川俊太郎・訳)
教科書にも載っているというスイミー。
「レオ・レオニ展」で自分だけ堪能して読んだ気分になっていたら、
息子はまだ知らなかった。。。
学芸会で上級生がこの「スイミー」を演じたらしく、うんうんとうなずきながら聞いていました。
レオ・レオニの作品には小さくて賢いものが主人公になることが多いですね。
小さくて賢くて、大きいことを望むわけでなく、ただまっすぐに生きる、みたいな。
その潔さを心地よいと、いつの日か子どもが感じてくれたら嬉しいな。

『そりにのったトコちゃん』
(佐藤さとる・作 /村上勉・絵)
久しぶりのコロボックルシリーズ。
とくべつ劇的な出来事が起こるわけではないんだけれど
小指半分ほどの大きさの小人の世界、その日常というのが
おだやかで、ちょっとだけドキドキして、安心して読める一冊。
トコちゃんのソリは椿の葉っぱでした。
かわいらしい。
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by ayako-iwagami | 2013-12-18 12:00 | こどもの本。
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一人で本が読めるようになった息子に
それでも読み聞かせをしたくて…というよりは自分が絵本を読みたくて、
やっぱり借りてきた絵本!
思いかえすと子どもの頃の私は児童書はそこそこ読んでいたけれど
絵本をほとんど読んでいないのです。
だから何十年もののベストセラーも新鮮。
自分の好み独断で、これからも選んで読んで聞かせようっと。
半ば押し付けではありますが…嫌がられないうちはそれも良しとすることに。

『りすのはなし』
(ブライアン・ワイルドスミス 作)
なんてことないリスの生活の話。
見どころはやはり絵。
ワイルドスミスの絵は大胆なタッチと繊細な描写の同居しているところが魅力。
特にこの本は繊細さが際立っているように感じます。とっても素敵だった。

『いつもとなりにねこじゃらし』
(伊沢尚子・文 /五十嵐大介・絵)
1冊ねこじゃらし?!って思うのですけれど、
東京の住宅地に住んでいると子どもにとって身近な植物といったら、やっぱりねこじゃらしなのです。
ダンゴムシにねこじゃらし、
それしかないの?言いたくなるほど学校帰りに持って帰ってくるのだけれど
残念ながら、それしかないのよね。
かがくのともの本書はそんなねこじゃらしをじっくり観察したり、より身近に感じられるような本。

『きんいろのしか』
(バングラディッシュ昔話:石井桃子・再話/秋野不矩・絵)
秋野不矩さんの絵がすばらしい。
物語はアジアの昔話らしく幻想的で子どもに媚びない感じ。
欲に目のくらんだ王様と正直者のヤギ飼いの少年と神秘的なきんいろのしかの物語。
日本画の顔料なのかなあ、翡翠みたいなグリーンがとてもきれい。
渋いんだけれど、物語の雰囲気に合っていて、
そうゆうものも子どもはちゃんと感じているようだし、
この先もこういった絵柄の上質な絵本が作られることを望みます。

『ペツエッティーノ』
(レオ・レオニ・作 / 谷川俊太郎・訳)
「レオ・レオニ展」で原画を見て、すごく気になったお話しだったので借りてみた。
息子は表紙を見るなり、「なんだこれ?きもちわるい!」と。。
確かに何の姿だか分からないものが気持ち悪く見えるのね。
でも読んでいくとそんな違和感もなくなって、受け入れられたようです。
お話しは、自分はなにかの「ぶぶんひん」だと思うものが、
いったい自分は何の一部なのかと自分を探す物語。
シルヴァスタインの『ぼくを探しに』に似ているんだけど、どうだろう。
私は好き。
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by ayako-iwagami | 2013-10-04 12:00 | こどもの本。
夏休み前、小学校からはじめて夏休み用の本を借りてきた息子。
その時点でまだ彼は自宅では絵本すら自力で読むことはなく、(学校では読んでいたようですが)
本は「読んでもらうもの」だったのに、なんでかエラく文字の細かい読み物本を借りてきてしまった。
それとダンゴムシの写真集(また…)と、かいけつゾロリ。

で、このゾロリをある晩、夜中に目覚めて読み始める。深夜に大笑いしながら読むこと2時間。
ほぼ読み終えて明け方寝るっていう。
息子、初めての読書らしい読書は、いきなり2時間読みっぱなしでした。

そこで、その後、図書館で借りにいっていろいろ読んでみることに。


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『かいぞくポケット なぞの宝島』
(寺村 輝夫・さく、 永井 郁子・え )
男の子がある日突然、海賊になって冒険するっていう、息子がすごくはまりそうな話で
本人も興味津々なんだけど、なんでかこれは全く読むのがはかどりませんでした。
何故だろう?文字は大きいし絵もおおいのだけれど
漢字にふりがなが全部ついているわけではないことや、
なかなかすぐに事件が起きなかったからかしら。
これは途中で断念して、もう少し漢字が読めるようになったら再チャレンジすることに。
たくさんシリーズ化されているようです。

『どうくつをたんけんする』
(堀内誠一・さく)
息子が気に入って選んだ一冊。
たくさんのふしぎ傑作集で、科学的な分野を絵本にしたもの。
秋吉台を訪れた男の子の洞窟探検と同行した研究者のおじさんのお話し。
文字も多く、言葉もいろんな名称が出てくるのでこれは私が音読しました。
とっても気に入っていた一冊。鍾乳洞に行きたくなったらしい。
堀内誠一さんの画力の多彩さも実感。

『ぼくはめいたんてい きえた犬のえ』
(マージョリー・W・シャーマット・作、マーク・シマント・絵)
これは、冒険・探検ものが好きな息子に適した低学年向きの本がないかとネット検索したところ
ヒットしたものの中でセレクトしてみました。
ぼくはめいたんていシリーズの一冊目で、
主人公の男の子が身の回りで起きるちょっとした事件を推理で解決するもの。
これが息子に大ヒット。2学期はこの本で感想文を書くそうです。
文字も大きく、漢字もほぼ全部ふりがな付きなのでひとりであっという間に読めます。
絵も素敵で、ブラック+2色の印刷でシャレています。
この本を読んでから、彼は読書の間集中できるようになりました。

『おばけのソッチ一年生のまき』
(角野 栄子・作、 佐々木 洋子・絵 )
これも全ページに絵、文字は大きくほぼひらがな。
このちいさいおばけシリーズは昔、私の妹がよく読んでいたなあという記憶があります。
長く愛されている児童書のひとつなのですね。
シリーズ数も多くて読み切れないほどたくさんある。
絵も可愛らしくて男の子も女の子も読めそうです。なんとなく私が選んで薦めてみました。
私は読んでいないので内容は不明ですが、息子は一時間ほどで読み切っていました。

『スモールさんののうじょう』
(ロイス・レンスキー え・ぶん)
息子が選んだ絵本。これもまたシリーズ物らしい。
文章はほとんどない、本当に薄い絵本なのだけれど、このあっという間に読める感も
いいのかな。絵の色味が2色刷りでまたおしゃれ。


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『ぼくはめいたんてい まよなかのはんにん』
『ぼくはめいたんてい なくなったかいものメモ』
(マージョリー・W・シャーマット・さく、マーク・シマント・え)
ぼくはめいたんていシリーズをたいそう気に入って、全部読みたい!という息子。
2冊目、3冊目にもチャレンジ。
またそれぞれ色使いがシャレてる〜〜!絵が本当にかっこいいの。
1冊目と同様、楽しんで読んでいました。
「まさか?!」とか「あ〜!」とか声を上げながら…。
もともと架空の世界にはまりやすい性質ですから、読み始めたらハマることは予想が出来ていたのですが。
本の世界には母もどっぷりはまっていたから、気持ちは分かるよ。
なかなかよいものよね。

『スモールさんはお父さん』
『カウボーイのスモールさん』
(ロイス レンスキーさく)
スモールさんシリーズも借りていた。息子は意外とシンプルな絵柄を好む。
なかなか好きよ、そのセンス。
カウボーイのお話しが楽しかったらしい。


というわけでこの夏、私は読み聞かせをしませんでした。
ついに一人読書のはじまり!
でも音で物語を聞くこともまた違う意味があると思うし、交代読みもしたいし、
絵本の読み聞かせは継続したいなあと思うこのごろ。
私が読みたいんだよね、絵本を。
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by ayako-iwagami | 2013-09-03 10:22 | こどもの本。