カテゴリ:日々の記し-ひびのしるし-( 276 )

今年のギャラリーハウスMAYAの装画コンペ、結果は入選でした。
私の選んだ課題図書はガルシア・マルケスの『エレンディラ』とケストナーの『ふたりのロッテ』。

『エレンディラ』は登場人物の老婆のイメージを大きく描きました。
孫娘のエレンディラはこの祖母に従うことしかできない。
とても大きくて、不気味で、威圧的で、幻想と現実の合間に暮らしているような雰囲気。
舞台の南米らしさを出すのが私にとっては難題でした。
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『ふたりのロッテ』は以前にも描いたことのある物語。
ある夏の山でたまたま出会った双子のロッテとルイーゼは遠く離れていてもお互いのことを思いやり、約束事を遂行していく。
そんなふたりの見えない結びつきのようなものを表現したいと思いました。
女の子同士の機知、ふれあい、意志の強さ。
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今年も読みながら、描きながら、たくさんの思いを体験できた作品づくりでした。
思いも課題もたくさん得て、また描いていきたいと思います。いつも素敵な機会をくださるMAYAさん、ありがとうございます!
ギャラリーMAYAさんの審査結果ウェブサイト➡http://www.gallery-h-maya.com/competition/vol17/








copyright©2005 iwagami ayako all rights reserved
(このblog上のすべての画像・文章の著作権はいわがみ綾子に 帰属します。無断転機、転用はしないで下さい。)






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『街の風景』展のおしらせでブログが止まっていましたが、
おかげさまで展示は無事に終了することができました。
今年は暑い暑い梅雨で、
しとしとと雨のふる、紫陽花とカタツムリが似合う梅雨の景色は
どこに行ってしまったのかと思う陽気でしたが、たくさんの方にご来場いただきました。
ありがとうございました。

今回の展示ではグレーを使いたくて、モノクロの絵を5点描きました。
背景は色なのですが。
モチーフにしたのはウディ・アレン監督の映画『世界中がアイ・ラブ・ユー』にでてくるベネチアのシーンです。
モノクロにはモノクロの良さがあって、奥の深さを感じる制作期間となりました。
グレーのいい絵が描けるように、これからも頑張ります!

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ご無沙汰しております。
すっかり新しい年になりました。

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昨年、企業カレンダーのお仕事を初めてさせていただきました。
panasonic様のお店で年末にもらえるカレンダーです。
線画のふんわりとした雰囲気で、ポケット付きの便利もの。
以前から線画タッチでカレンダーを作りたいと思っていましたので、
このような形で実現できてとっても嬉しい。
12ヶ月を通して、一つの緩やかなストーリーを感じさせるつくりとなっています。

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1月は物語のスタート。
私は一年間、どんな物語を紡いでいくのだろう。
そんな気持ちで、今年も一年過ごしていきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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田舎育ちのインドア派なわたくしが、
この夏はめずらしく山に出かけた。

気心の知れた旧友とその子どもたちと一緒に、
目の前は空、遥かかなたに普段生活している場所が見渡せるようなところで丸一日を過ごした。
年に1度か2度しか顔を合わせないはずの子ども同士は、なぜか気が合うらしく
何があるわけでない山の一角でまさに寝る直前まで、そして起きても朝飯前から、よく遊んだ。
母たちも、特別なことはせず、ただ普段と大して変わらない食事を作って、
よく笑い、よくしゃべった。
夜は満天の星だった。
天の川らしきものも見えた。そして東京は猛暑日だったが、そこは寒かった。

思いがけず、携帯が圏外だったのもよかった。
ぜったいに電話がかかってこない、メールも来ない、気になることがあっても調べられない、
これが想像以上に気持ちを軽く、ゆるめてくれた。

朝日の中で、大空に向かって食べる朝食がおいしかった。
いつもと同じパンやハムだったけれど、ハイジとおんじが食べるパンとチーズの気分だった。



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しばらく日を置いてから、今度は実家に帰省した。
田舎といっても我が家の環境がのどかなだけで、周辺には住宅地も市街地もある。
今年は、アウトドア派な妹も帰省したので、
彼女の指南で、軒先バーベキューなどをしてみた。

実家のキッチンからなんでも出てくるお手軽バーベキュー。
なのに米だけは息子が必死になって飯盒で炊いて、おいしかった。
私はまったく、バーベキューなんて興味もなかったはずだったが、
外で食べる食事はたとえ庭でもやっぱりおいしかった。
夕方から夜になり、時おり小雨もまじえつつ
お手軽チーズフォンデュでビールをのみながら、炭の火を眺めるのもよかった。

結論、
私が苦手だったのはアウトドアレジャーだった。
ごく普通の暮らしの中に大きな空やどこまでも続く雲があったり、
風や雨の匂いを感じたりすることは、やっぱり幸せに感じるものだと、今更ながら気づく。
そりゃそうだ、そうやって育ってきたんだから。
こうして、ずいぶんとリフレッシュできた今年の夏の想い出。
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ブログが、とんとご無沙汰だった数ヶ月、
特に変わったこともない日々を過ごしておりました。
変化といったら、本を読む量がふえたくらい。
日課として本読むことは
肌触りのよい布団にくるまれて夢心地になっているような癒しの時間。
いつもの暮らしの中にいろんな温度の風がそよそよと入ってくる感じ。

佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』シリーズの続編を30年ぶりに
有川浩さんが手がけた『だれもが知ってる小さな国』は、
児童文学というよりも普通に大人も読める読み物でした。
懐かしさと、未来への希望でいっぱいの、現代らしい香りもする物語。


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6月に入ってから一気に読んだ守り人シリーズは、
ファンタジー小説のひと言では言い表すことのできない舞台設定の厚みがすごい。
架空の世界ながら時代小説、戦国絵巻。
風土のちがいからなる、国の生い立ち、政治体系、民族気質、
それが隣接する国ごとにしっかり設定されていて、
なおかつそれが説明的でなく盛り込まれているところに一番読み応えを感じました。
上橋菜穂子さんの作品は他のものも読みましたが、すべてすばらしかった。
作品を読み進めると、匂いが感じられるような。
深い森に入って密度の濃い木々の匂いや湿気、雨や土の匂いのようなものがしてきて、
私自身はそんな体験をしたことが無いはずだけれど、
昔むかしの生命力あふれる濃い大気を吸っているような気がするのです。
ただいま11冊目、あとすこしで読み終わってしまうのが名残惜しい世界。



ときどきTwitterでは読んでる本をおとものおやつやドリンクといっしょにアップしています。
@ayako_iwagami
よかったらそちらものぞいてみてください。
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本は寝る前に枕元のライトで読むのが至福の時なのですが…。

最近、バランスボールに座って読むのが調子いい。
もともと肩こり・頭痛に加えて、腰痛も出てきて、
長時間椅子に座り、机に向かって作業するのが厳しくなってきた今日このごろ。

息子の姿勢矯正にと思って購入したバランスボール、
テレビを見ながら座ると良いなどと聞きますが、私はあまりテレビを見ないので「ではひとつ…」と
まっすぐ座って本を読んでみたところ。
足もしっかりついて、ただ座るだけなんだけれど背中も気持ちよいし、意外と疲れない。
普段、ソファーにごろんと転がりながら読むとどうしても首や肩が痛くなるのに、
それがないから、むしろラク!
でもバランスボールらしくボヨンボヨン揺らすのは、酔いやすく電車で本の読めない私には無理。
したがって、特に何かのトレーニングになるとは思いませんが、
日常の居場所のひとつとして、ただ、まっすぐ座るのが気持ちよかった。
ふだん姿勢が悪いから。。。

ちなみに写真の本、『ぼくモノ』。いつもの通り図書館で借りて読みましたが
私の後に300人以上の予約が。
ミニマリストの方の整然としたお部屋、
モノ沢山な我が家ではいまのところはとてもじゃないけど手が届く気がしない。
(ど〜んとバランスボールが転がってるような家です)
世界一周旅行の旅行記を「わーいいわね〜あこがれる〜」って読んでるくらいな感じ。
けれど、すごく共感できるいい言葉も多い。
おかたづけの話のようで、そうでない。
おもに心の整理のような部分が「うん」とうなずきたくなる感じ。
そして、いきなり世界一周とはいかなくても、まずは一歩旅に出てみることからはじめてみたいと思ったりした。
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個展のときにフリーで持ち帰っていただいた包装紙。
「ブックカバーにどうぞ」というものだったのですが、
これの余りで最近は封筒を作っています。

学校に持っていく息子の集金など入れてる…。
簡単で単純な作業だけれど、空き時間に手を動かしたいときはちょうどいい。
いらなくなった綿の服を細かく切って、掃除用の小さな切れ端にしていく作業とおなじくらい、
ちょうどいい。
そして、そんな作業が、好き。
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年末あたりから、ぱたりと途絶えてしまったブログ更新。
個展が終わって、さあ次へ!とやる気満々だった割には、
体調なのか気分なのかがついてこなくて宙ぶらりんな気持ちで過ごしておりました。

そんなときには、「休息」。
ただ、寝るとかゴロゴロするとかでなくて、
本当に自分の中にエネルギーがチャージできるような時間の過ごし方を模索していたような。

沸々と沸き立つようなエネルギーは私には不釣り合い、きっと持て余してしまうので、
ぬる燗くらいのあたたかなものが自分の中に満ちると嬉しい。
そして結局、いまもまだ、ゴロゴロしながら模索中ではありますが、
まあすべてがストップしていた訳でもなくて、
ゆるゆると進むことは進んでおります。ごくふつうに、無事です。
出不精で不義理の数々、失礼もいたしました。

今年の寒中見舞いは個展のときに最後に書き上げた一枚を加工したもの。
グレーとブルーとグリーンの色味が思った通りに描けてすごく気に入っている一枚。
何を思ったのかこの寒中見舞いが印刷しすぎて大量に余ったので、今年の手帳の顔になってもらう。
毎日一緒に過ごす相棒よ。

頭の中のことを文字にして書き付けながら整理する習慣がもう20年くらい続いている。
特に読み直すためでもないのだけれど、とにかく書く。
だから、手帳の中は頭の中と同じ。完全プライベート空間なのです。
さあ、どんな2016年を書き連ねていくのやら。
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ずいぶんご無沙汰のブログ更新。
前回の記事は春でしたね。
ここのところは
ムンムンの湿気やギラギラの日射し、熱風。
もう夏本番なのかしら。

脈絡はありませんが、私は動物占いだと「オオカミ」なのです。
マイペースな一匹狼。
昔(動物占いがはやった頃)、それを知ったときには、長年のモヤモヤが晴れて、
ストンと腑に落ちる感じだったのを覚えています。
ああ、マイペースでいいんだ。みんなと同じだと居心地悪かったのは私の本質なんだ、って。

それからなんとなく、「私はオオカミ」を時にはよりどころにしながら
好きなようにやってきていたのですが、
どうも最近はその「オオカミ」が飼いならされてしまったらしく...。
マイペースってなんだっけ?みたいな状態に。
果たして私は何に飼いならされてしまったのか、
気分的にはやっぱり一匹狼の方がラクなはずなんだけどな。

そんなことを考えながら、またひとつ年を重ねる本日でありました。

写真は、まだ暑くなる前の明治神宮庭園の花菖蒲。
明治天皇のために全国から集められた様々な種類の菖蒲が咲いています。
こんなに種類があったとは!
涼やかな色合いだけでも、お裾分け。
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初夏のようなゴールデンウィーク。
また実家にもどって、
春休みよりもすこし強くなった日差しと
生い茂る草木の香りがする風を感じる。

春休みにまいた種からはつか大根ができていたのを収穫したり、
近所にいつの間にかできていたサインクリングコースを走行してみたり。

いわゆる雑草のモサモサ生えているところに矢車菊が満開で、
まだ春色グリーンの草と爽やかなブルーがとてもきれいだった。

満月もきれいだったな。
夜の空気は夜のにおいがするって思い出した。


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