カテゴリ:個展2012「INFANCY」( 20 )

めずらしくモノクロの絵をアップします。
個展のときに4点展示したうちの二つを。
それぞれ2L版とはがき版の額に入っているちいさいもの。
鉛筆とアクリルガッシュで描いています。

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モノクロは物語の挿絵をイメージして描きました。
こちらは『不思議な国のアリス』。
そうそう、アリスの物語はお姉さんに本を読んでもらっているうちに
眠ってしまうことからはじまるのでした。


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こちらは『クローディアの秘密』より、
主人公たちの家出先、メトロポリタン美術館。
むか〜しこの景色は見たことがあります。そう、見ただけ。
行ったのに、入れなかったという残念すぎる思い出。
メトロポリタン美術館、いまだ未経験。
建物とか景色ってまだまだこれから描いていきたい。
むむむ、難しい・・・。
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昨年の個展の際につくりました小冊子をご紹介します。
以前もグループ展にあわせてZINEなるものをつくりましたが、
今回はあえて小冊子とよびたい感じ。

個展では「児童文学を大人が読んだら?」というイメージで
子供っぽいだけでない、大人にも響く児童文学18作をテーマに絵を描き、展示しましたが
冊子ではその作品を「子どものための読書案内」のかたちにまとめてみました。

自分が読んで、ワクワクした本。
喜んだり、悔しかったり、主人公に思いを馳せてともに過ごした時間が
結果、大人になって再び読む喜びも与えてくれたなあという気持ちと、
単純に、本に興味を持ってほしい!という気持ちで、
子どもたちに向けたアプローチをどうしてもしたくなり。



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1作品ずつ物語の紹介文を添えています。
展示のキャプションは大人用だったので、
冊子ではだいたい小学校中学年から中学生用に本のあらすじなどを別途作成。
(漢字やルビが対応していないんだけど)



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読書にまでつながってくれたら嬉しいけれど、
まずはあらすじだけでも、楽しく読んでもらえたらいいなあ。



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こちらは冊子用に作ったおまけのページ。
活字を読むのに興味がなくても、別の視点から文学を眺めてみるのもありかなと。
収録作品18作を世界地図に配置してみました。
地図から作品情景を想像するのもあり、
作品を読んで世界の土地柄を知るのもあり、
ただ単に眺めて思うだけでも良し!!
さらに読書を進めて、ほかの作品を書き込んで読書地図を作っても楽しそう。



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こちらもおまけのページ。
あらすじはさておき、とにかく主人公だけをピックアップ。
育った環境も性格もちがう個性豊かなキャラクターたち。
人間だもの、気の合いそうな人、友達になってみたい人、いろいろいるはず!
さて、誰の物語に興味があるかしら?




今回の小冊子、自宅プリンターでコツコツ増刷しています。
そもそも子ども用を目的にしているので価格も小さめ。
でも、ぜひお子様たちに手に取ってもらいたいなあ。
読書を押し付ける気持ちは全くないのですが、
物語の世界に思いを馳せること、
想像の翼を自由に羽ばたかせることは、
きっと楽しいから、やってみて!って思う。
そうゆうアプローチはこれからも少しずつ続けていくつもりです。

こちらの小冊子、展示では1冊300円で販売しました。
ご要望の方はご連絡いただければ+送料でおゆずりできますので
お問い合わせください。
info☆a-iwagami.com(⬅ご連絡はメールにて承ります。お手数ですが☆を@に変えて送信ください)

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『本の虫になってみる?』絵・文 いわがみ綾子
紹介作品
・『オズの魔法使い』ライマン・フランク・ボーム
・『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル
・『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
・『赤毛のアン』モンゴメリ
・『ハイジ』ヨハンナ・シュピリ
・『長くつしたのピッピ』リンドグレーン
・『クローディアの秘密』E・L・カニグズバーグ
・『ふたりのロッテ』エーリヒ・ケストナー
・『大きな森の小さな家』ローラ・インガルス・ワイルダー
・『小公女』バーネット
・『バスカーヴィル家の犬』アーサー・コナン・ドイル
・『点子ちゃんとアントン』エーリヒ・ケストナー
・『風にのってやってきたメアリーポピンズ』トラヴァース
・『イーカロスの翼』ハンス・バウマン
・『床下の小人たち』メアリー・ノートン
・『冒険者たち〜ガンバと15匹の仲間〜』斎藤惇夫
・『やかまし村の子どもたち』リンドグレーン
・『クルミわりとネズミの王さま』ホフマン

+おまけのページ

全22ページ
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『床下の小人たち』
メアリー・ノートン 作

近年ジブリ映画になって、予告が放送されても原作がこの物語だとは
はじめは気づきませんでした。映画は結局まだ見ていないのですが
原作の物語はイギリスの片田舎が舞台です。
小人たちの小さな暮らし、人間のものを小人サイズではどう使うのか
そんなところが楽しい。
小人たちの暮らしはまだまだ続いて、シリーズになっています。
子供のころ、最もはまった物語のひとつ。
もうずいぶん大人になってしまったけれど、
やっぱりどこかにこんな暮らしもあるんだろうなあと心のかたすみで
思い続けている気がします。


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『床下の小人たち』シリーズは本当に大好きではまっていました。
こういった小さい暮らしの物語が私はツボなようで、
ほかにも『グレイラビット』のお話や、『野ばら森の物語』シリーズ、
『だれも知らない小さな国』のシリーズなど、動物や小人の家なんかが挿絵にあったら興奮!
でも…実は再読したら昔ほどのワクワク感はなくって。
どうやら最近は設定の面白さよりも心情の語られ方に興味が移ったようです。
あいかわらす小人は好きだけれどね。

さて、この作品で個展レビュー18点はすべてです。
ご覧いただいたみなさまありがとうございました。
ほかにモノクロが数点あるのですが、そちらはホームページの方へ掲載したいと思っています。
更新しましたら、ブログでもお知らせします〜。
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『イーカロスの翼』
ハンス・バウマン 作

イカロスの翼といえば、歌で知っているエピソードだったりします。
歌はギリシャ神話に伝わるイカロスの伝説がもとになっており、
この物語もそう。神話好きには楽しめます。
アテーナに住むイカロスの父ダイダロスは偉大な大工というか発明家。
あることがきっかけで二人はクレータ国に逃げる。
クレータ国には毎年アテーナから少年少女14人がいけにえとして送られ、
地底の迷宮に住む怪物ミーノタウロスにささげられているが、
その迷宮をかつて作ったのはダイタロスだった。
そこから物語が展開して。
つまり、イカロスが太陽に向かって落ちてしまうまでの物語なのです。


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マニアックなセレクトでした…。
この本は小学4年生のときに図書室でかりて、
歯医者さんの待合室で読んだことを、なぜか覚えています。
当時の私にしては厚くて活字も小さめの、大作に挑んだ感がありました。
ですから、大人が読んでも十分面白いのです。
ほかのセレクト本と違って闊達な子供の生活などとは無縁。
神話好き・古代文明好きにはたまらない設定、ミステリアスな物語。

古代のロマンを感じながらも時代ならではの残酷な運命もあり。
その渦に飲み込まれてくイカロスの透明感ある心持ちを表現しようとしたら
こんな色使いになりました。
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『クルミわりとネズミの王さま』
ホフマン 作

バレエ作品としてチャイコフスキー作曲の音楽と共に知られた
『くるみ割り人形』の原作となった物語。
クリスマスに少女がもらったくるみ割り人形が、夜、動き出して
ネズミの王様の大軍と戦い、少女のおかげで勝利して
お菓子の国へ旅立つ。
大まかな筋書きは同じですが、バレエの終始夢のような雰囲気と
少し違って、もっと幻想文学的というか(美しいのだけれど)
奇妙でグロテスクな場面が展開します。
絵にならない、文章の世界ならではの設定の寛容さも私は好き。
バレエとは別物として、もし映像化するならティム・バートン氏に
お願いしてみたい感じです。


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そういえば子供の頃、初めて映画館で見た映画は「くるみ割り人形」の人形アニメでした。
もうほとんど覚えていないけれど、キラキラしていたこと、
夢の世界そのものでありながら、そこはかとない不気味さは
原作物語の雰囲気に似ていたかもしれません。
が、展示中に、この映画がサンリオ制作のものではないかという話になり。
調べてみるとクララの声は杉田かおるさん、劇中歌の作詞は寺山修司氏とのこと。
果たしてこれがあの初映画かは分からないけれど、DVDになっているようなので
見てみたいな。
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『ふたりのロッテ』
エーリヒ・ケストナー 作

離婚した両親にそれぞれ引き取られ、
互いの存在も知らずに育ったふたごの姉妹。
ある夏の間、親から離れて過ごす子供の家で、二人が偶然に再会。
…と、あらすじだけでもかなりドラマチックな物語。
おとなの事情VSこどものまっすぐな気持ち
果たして結果は?
子供って、大人に気を使いながら、
子供にしかできない方法で考え、実行する。
ああ、そうだったなあと思い出させてくれるようなおはなしです。


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この本のイメージはなぜかピンク。
シックでスモーキーなピンクのイメージは、
可愛らしくて勇敢で、賢くて無邪気な彼女たちの子供らしさから来ているのかもしれません。
この本、好きだったわ、とおっしゃる方もみなピンクのイメージが似合いそうな雰囲気でした!
『点子ちゃんとアントン』と同じくケストナーの作品。
ケストナーは子供の感受性と思考の表現が素敵だなあと思います。
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『小公女』
バーネット 作

初めて買ってもらった児童書だったように思います。
挿絵がきれいで、大好きな本でした。
…と思って再読したら。
セーラの高潔さ、想像力に富んだところ…
ああ、この主人公そのものが私の憧れだったんだ、と気づきました。
「私、なにをするにも王女さまになった気持ちでするわ」という
セーラの言葉。決して高慢な気持ちでなく、
生まれながらに裕福に育った彼女は真に気高い気持ちで
人と接することが出来るのです。心から人をいたわり、与えられるものは
喜んで与える。人の幸せを願う。
これがわずか7歳で出来てしまっているセーラ。脱帽。


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外国文学をこうやってまとめて読んでみると
主人公の子供たちは以外とやんちゃで自由人が多い。
それでよしとされているのは、もしかしたら異国の物語だからなのかしら?
と思ったり。
その中で、このセーラは落ち着き払っていてむしろ異質。
共通点は想像力の豊かなところ。そればっかりはこのセーラもやっぱりすごい。
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『バスカーヴィル家の犬』
アーサー・コナン・ドイル 作

シャーロックホームズ・シリーズの長編作品の一つ。
バスカーヴィル家に伝わる、化け犬と主人の怪死の伝説。
現当主が怪死をとげ、新しく招かれた主。
彼にも不幸は訪れるのか、
それをホームズは食い止めることが出来るのか。
伝説の舞台となる屋敷周辺の荒地の光景が、不気味な雰囲気。
ワトソン氏がコツコツと活躍するのだけれど、
やっぱり美味しいところはホームズに持っていかれちゃう。
それでも彼を尊敬し続けるワトソン氏はすばらしい!
本も好きだけれど、NHKで放送していた海外ドラマのホームズが
ものすごく渋くてかっこよくて、よく見ていました。


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ホームズといえばNHKの海外ドラマでジェレミー・ブレッドが演じていたのがツボで、
だから本で読んでいても頭の中では彼が動き、
声は吹き替えの露口茂さん以外の何者でもなくて(笑)。
これを描いている途中でどうしても見たくなって、DVDで借りてきちゃった!
でも、最近BSで現代版シャーロックホームズが放送されているそうですね。
ちょうどこの「バスカーヴィル家の犬」をやっていたそうで、面白そうです。
これはぜひぜひ見なくては!!BS見られないんだけど。。。
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『点子ちゃんとアントン』
エーリヒ・ケストナー 作

裕福な家の子の点子ちゃんは好奇心の向かうままに行動する自由人。
貧しい家の子のアントンは自分の役割を懸命に果たし、
やさしいいしっかり者。二人はお互いの境遇の違いを理解しつつも、
一線を引くことなく、助け合ったりしながら仲良く過ごす物語。
各章のあとに、「立ち止まって考えたこと」という、
子供に向けたメッセージが添えられています。
それは章の物語の内容をうけて、
「誇りについて」とか「勇気について」、「うそについて」など。
子供たちに点子ちゃんたちの行動を例に分かりやすく
「生きるうえでの大切なこと」を
教えてくれているこの文章が、大人の私にとっても響きました。


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この物語も再読にお勧めです。
特に親となっている方に。
点子ちゃんもアントンも本当に素直でまっすぐな子供たち。
彼女達の考えること、行動って子供の基本?って気がするし、
作者の添え書きが考えさせられるし。
もちろん親でない方も!みんな昔は子供だったんだもの、感じるところは多いはず。

この絵はポストカードにしたものが好評でした。
少ししかプリントしていかなくって、すいませんでした!
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『ハイジ』
ヨハンナ・シュピリ 作

最近パロディの多いハイジ。
ハイジといえばアルプスの大自然!ですが、
フランクフルト滞在中の物語も「子どものぶつかる色々な壁」が
描かれているようで引き込まれます。
そこからの、再びアルムの山。
ハイジの子どもらしい伸びやかさ、子どもらしい優しさ
子どもらしい強さ、子どもらしい忍耐力がすごく頼もしく感じられます。
原作にはアルムおんじの過去の記述があり、
なんであんな生活をしているのかもちょっと納得。


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描かれた人物と、描いた作者が似ているというのはよくあることですよね。
私もよく、そういわれるのですが
中でもいちばん似てる!といわれたのがこのハイジ!
5歳のハイジに似てるなんて・・・光栄?

いろんな絵を描いているうちになんだかチマチマしてきてしまって、
もっとシンプルに、ゆったり!と思って描いた絵です。
アルムの山で日々を満喫するハイジにはこのくらいのおおらかさが良いかなと。
結果、好評だったので、一安心。
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