あの橋を渡れたら。

歩道橋に上った。

妊婦生活後半からベビーカー生活まで2年以上、
歩道橋どころかほとんど階段も使わないので、めっきり階段がきつくなった。

なのに、そんな私には構わず2歳の息子が勝手に上り始めてしまった。
仕方なく、ついて行ったはいいが・・・

歩道橋、怖い。
わりと古くて、わりと狭い、歩道橋であった。
怖くて下を見られない。
「はやく、降りよう」と子供をせかすと、だ~っと駆け出す。
「や、ややめて~~!走らないっ!!」
ちまちま動く子供を、へっぴり腰で追いかけながら何やら叫ぶ女。
下からみたらへんちくりんな光景だったろう。


私は本来、高所恐怖症ではない。
ただ高い分には怖くない。
いやなのは手すりのない、または低い、またはスカスカなことだ。
ただのどぶ川のようなところに掛かったコンクリートの板を渡ることが出来ない。
崖のように見えるところはどんなに低くてもいや。
駅のホームも言いつけどおり白線の内側を歩く。

嫌いな理由は、ひとつには誰かに押されたらひとたまりもない、という疑心暗鬼。
もう一つには、一人で歩いていてもなんだか勝手に引き寄せられて落ちるような気がする、という自己不信。
要するに、かなり確率の低いことばかり相手にしている心配性なのだ。

よって、高い手すりのあるところや、壁や窓に覆われた内側であれば、高くても問題はない。
他人にも自分にも信頼をもてない不安感を、なんとなくぬくぬくとした囲いの中でうやむやにしている。
結局、安全を保障された(と自分では思える)ところで羽を伸ばしたいということだ。

人生はチャレンジだとかアグレッシブだとか、憧れはあるけれども、
日々の生活で冒険ができないのはこの性格のためだと思う。

どんなに狭い歩道橋でも、胸を張ってカッカッと踵を鳴らしながら渡りきりたいものなのである。


・・・って、それだけ?
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by ayako-iwagami | 2008-11-28 22:23 | 日々の記し-ひびのしるし- | Comments(0)