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本よむ暮らし

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ブログが、とんとご無沙汰だった数ヶ月、
特に変わったこともない日々を過ごしておりました。
変化といったら、本を読む量がふえたくらい。
日課として本読むことは
肌触りのよい布団にくるまれて夢心地になっているような癒しの時間。
いつもの暮らしの中にいろんな温度の風がそよそよと入ってくる感じ。

佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』シリーズの続編を30年ぶりに
有川浩さんが手がけた『だれもが知ってる小さな国』は、
児童文学というよりも普通に大人も読める読み物でした。
懐かしさと、未来への希望でいっぱいの、現代らしい香りもする物語。


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6月に入ってから一気に読んだ守り人シリーズは、
ファンタジー小説のひと言では言い表すことのできない舞台設定の厚みがすごい。
架空の世界ながら時代小説、戦国絵巻。
風土のちがいからなる、国の生い立ち、政治体系、民族気質、
それが隣接する国ごとにしっかり設定されていて、
なおかつそれが説明的でなく盛り込まれているところに一番読み応えを感じました。
上橋菜穂子さんの作品は他のものも読みましたが、すべてすばらしかった。
作品を読み進めると、匂いが感じられるような。
深い森に入って密度の濃い木々の匂いや湿気、雨や土の匂いのようなものがしてきて、
私自身はそんな体験をしたことが無いはずだけれど、
昔むかしの生命力あふれる濃い大気を吸っているような気がするのです。
ただいま11冊目、あとすこしで読み終わってしまうのが名残惜しい世界。



ときどきTwitterでは読んでる本をおとものおやつやドリンクといっしょにアップしています。
@ayako_iwagami
よかったらそちらものぞいてみてください。