春の日々

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小学生の春休みは2週間弱。
宿題のない解放感とひとつ上の学年に上がる前の高揚感は春の芽吹きに似ているのかもしれない。

春休みの前半は私の地元に帰省することにした。
実家の庭とその周辺は生活の中で季節を感じるのにはちょうどお手頃な田舎感がある。
庭にはほとんど使っていないちいさな畑もある。
ところが、冬休みには寒すぎて、夏休みには暑すぎて、
なかなかその田舎感を満喫することができない残念な帰省が続いていた。
だから今回は、ただただ、外に出て春を感じることを目的とした里がえり。

朝起きて外に出て、お日様を浴びて。
虫を追いかけてみたり、土を掘り返してみたり。
路傍の花をのそきこんでみたり、空高く飛ぶ鳥の姿を眺めてみたり。
車なしでは生活できないところで、ひたすら風を切って自転車移動してみたり。
特別なイベントはないけれど、簡単なようで普段なかなかできない、
ただ日々の暮らしの中にある季節の香りのようなものを、息子に感じてほしかった。
畑仕事のまねごとをして、種もまいてみた。

ほんの数日だったけれど、そのあいだずっとお天気がよくて、
私たちも光合成ができるんじゃないかと思うくらい、よくお日様を浴びた。
新年度に向けて、たくさん光をたくわえた。

余った種を自宅に持ち帰って、小さな器にすこしずつまいてみたのが、
昨日、ちいさな芽を出した。
実家からも「畑に芽が出たよ」のメール。

明日からひとつ上の学年。
特別なことはなくていいから、すこしずつ育ってほしい、なんて思う
新年度のスタート。
元気になった。
光をたくわえて芽吹きをしたかったのは私自身だったのかもしれない。

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