「レオ・レオニ絵本のしごと」

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先週、渋谷のBunkamuraで開催中の『レオ・レオニ絵本のしごと』展にいってきました。

グラフィックデザイナーから絵本作家になった彼の作品は
『スイミー』をはじめ、教科書にも多く取り上げられているそうです。
残念ながら私が幼少時に使った教科書にも、その後関わった教科書にも
彼の作品はなかった気がするのですが、
翻訳の多くを谷川俊太郎さんが手がけていることから、文章的にも感じることの多い作品なのかもしれません。

そうゆうわけで、私は子どもに読み聞かせをするようになってはじめてまともに読み始めたのです。
『あおくんときいろちゃん』、『フレデリック』、『アレクサンダとぜんまいねずみ』、『コーネリアス』、先日の『ニコラス、どこにいってたの?』などなど、ほんの一部ではありますが読んでみて
明らかに他作家の作品と異質なのは、シンプルで可愛らしい絵柄の中にとてもシリアスなメッセージが感じられるところ。
それは、自分らしさを得ること、協調すること、そして生きることなど、子どもから大人までがみな抱えているテーマ。
それを、デザイン的も美しいシンプルな画面、最小限の登場人物、平易な言葉、決して複雑でない展開...
そういったものを独特の緊張感と共に読むものに与えて、あとは読み手の心の中で完成させるような、
かわいいようでクール、そして味わい深い絵本たちであります。

展示はかなり多くの原画が物語ごとに展示されていて、ボリュームはあります。
正直、最初は絵本の原画展てどうだろう??と思ったのですが(ストーリーもあっての絵本だと思ったので)、
彼の作画方法はは、コラージュ、鉛筆画、油絵など様々なので、それを見比べるのはとても面白かったです。

絵本コーナーがあったりスイミーの映像が壁に映し出されたり、子どもが楽しめるコーナーもありますが、
肝心の原画の位置が大人用の高さなので、小さい子どもには難しいかもしれません。
でも、絵を描くことの好きな子どもたちには、いろんなタッチを見比べる、という点で楽しく刺激的だと思います。
絵本作家がテーマの展示って、「子どもがこの絵本好きだから」と思ってつれて来ても、
実際は大人用の展示だったりするので子連れには向かないのでは…と思うのですが、
今回はそこそこ子どもも楽しめそうなので、子どもdayとかあったら楽しみやすいのかな、と思いました。
大人の鑑賞の仕方と子どもの鑑賞のしかたは違うから。
どうしても子どもは全身で楽しさを感じたくなってしまう。ウチの子だけかしら(笑)?

そんなわけで今回も子連れではなく、友人と行きました。
そのうちに、お行儀よく鑑賞できるようになったらね…。それまでは絵本で!
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