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個展レビュー:作品no.4

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『長くつしたのピッピ』
リンドグレーン 作

ピッピは10歳だけれど一人暮らし。
お母さんとは物心つく前に死に別れ、
一緒に航海してきた船長のお父さんも海で遭難し、
彼女はたったひとりでチンパンジーと一緒に暮らしています。
その暮らしっぷりの自由なこと!むしろハチャメチャ。
子供のころはその闊達さにただただ憧れたけれど、
大人目線になるとちょっとハラハラ。
でも、そんなピッピの強さは
「お母さんは天使になって見守っていてくれる、
お父さんはどこか南の島で王様になって元気に暮らしている」
と信じる気持ちに支えられていると思うと、
なんだかとってもけなげに感じるのです。


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「ピッピ懐かしい~!」という声多し。
ピッピは今回セレクトの主人公達の中で、いちばん破天荒!
そしてわが息子にいちばん近い…ので、彼女をめぐる出来事がとても他人事とは思えない(笑)。
破天荒な彼女は変わらないのだけれど、周りが彼女を理解していくっていう過程が
読んでいて気持ちよいんです。
もともとこの絵もDM候補で描いたので明るめな色使い。