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図書館でかりた、こどもの本。

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7月のセレクト~。
読んだ順に覚え書~。

『かがくのとも ターくんのちいさないけ』
(西村繁男 さく)
庭に、おじいちゃんと池を作るってお話。
穴を掘って石を並べて水を張って・・・
まずその過程が、工作と工事現場好きの息子にはツボ。
それからハスや水草を植えたり、メダカを放したり、
そこにいろんな生き物がやってきたり。
池の育っていく過程が2年間。
私の実家にも父が作った池があるのだけど、鯉とか金魚とか入れたから
趣きが違うなあ。
ターくんの池みたいに、自然の水場みたいな池もいいなあ。

『たくさんのふしぎ エネルギー』
(池内了 文/スズキコージ 絵)
小学校3.4年生向けだった(汗)。
発電に興味ありのこのごろ、いろんな発電エネルギーネタでも・・・と思ったら。
かなり物理的なエネルギーの話でした。
熱エネルギー、光エネルギー、化学エネルギー、運動エネルギーなど。
その発生と受け渡しなどを、小学生の分かる程度に解説。
自転車で坂を上ったり、下りたりで位置エネルギーを作ったり使ったりするとか、
物理嫌いな私は淡々と読むばかり。
でも実際、自転車の下り坂で息子が後ろの座席で
「いちエネルギー!!」と叫んでいたところをみると、いちおう伝わったらしい(笑)。
こんな本なのに、まったく説明的でないスズキコージさんの絵がかっこいい。


『ふくろうときつつき』
(ブライアン・ワイルドスミス さく・え/さのまみこ やく)
お隣同士のふくろうときつつき。
きつつきの騒音問題、ふくろうのご近所トラブル。
森の動物たちもみんなで集まって・・・。
森の色彩がすごい!
どうぶつ達の繊細でありつつタッチの効いた描写もすごい!
ずっと読みたかった、ブライアン・ワイルドスミスは想像以上にカッコよかった!
(・・・完全に子供のためと称して自分の欲を満たしてる)
絵の魅力がたくさん詰まった絵本です。

『スーホの白い馬』
(大塚勇三 再話/赤羽末吉 画)
名作絵本ですよね。
何とか賞とか、何とか推薦とかもいっぱいついてる。
でも私が子供だったら自分じゃたぶん選ばなかったな。地味だもん(笑)。
でも、読んでみて納得。
切ない物語がやさしい口調で語られるんだけど、
ものすごく深みがある。
絵と、文章がとってもいい関係なのかな。
横長形の本を開いてすごく横長になる画面に広がる風景は
まさにモンゴルの平原。
草原を吹く風や、戦の血なまぐさい匂いが感じられそうな風情。
全てのページが絵巻物みたいな雰囲気。
地味だけど、子供もじっと聞いている。
今度、馬頭琴を見たらきっと泣いちゃうな。

『エルマーとりゅう』
(ルース・スタイルス・ガネット さく/ルース・クリスマン・ガネット え)
1冊目が大ヒットだったので、シリーズ2冊目を借りてみた。
ん~。
正直、1冊目のようなドキドキ感は無し。
なんか、先が見えないと言うか、行き当たりばったり的というか。
冒険なんだから、行き当たりばったりで当然ではあるんだけど、
前作みたいに、目的がはっきりした冒険のほうが小さい子供には分かりやすいかしら。
読んでる私も「何も起こらないなあ・・・」と思うくらいだから(汗)。
前回助け出したりゅう君と旅するっていうところは好きなんだけれど。
でも、何だかんだで、子供はやっぱり「エルマー読んで!」と毎晩言うから
それほど不満はないのかな。
挿絵が、子供にとってすごく見やすいみたい。
正確なのに、温かみがあって、モノクロだけど優しい。
挿絵画家は著者の母親ですって。
by ayako-iwagami | 2012-07-25 21:00 | こどもの本。