こどもの本『たなばた』
子供が近所のプラネタリウムで天の川と七夕の上映を見てきた。
というわけで、七夕にはまだ早いけれど昨夜は久しぶりにこれ。
福音館書店の『たなばた』。
初山滋さんの絵がほんとうに美しく、
伝説の風情、異国の風情、まぼろしとか、永遠性とかを
清らかに感じられる大好きな1冊。
この本も私が息子ぐらいのころに家にあって、
おとなっぽい絵柄だな~と思いながらも、色と形とに憧れて
ほとんど宝物に近いものだった。
それがいつの間にかなくなってしまったので、
息子用にまた新調。
文字の置かれ方もリズミカルで、絵と共に軽やかな雰囲気。
文章も丁寧できれい。
息子がプラネタリウムで聞いてきたお話は、
織姫と彦星が結婚したら怠け者になったから引き離されたという、
けっこうメジャーな筋書きだったけど
この絵本の物語りは、もっと運命的で、せつない感じ。
二人の間に子供がいたって、聞いたことありますか?
この本、もともとは1963年ですって。
半世紀たっても瑞々しい存在感は、たなばたの言い伝えのごとく、
これからも永く続いていくのだろうな。
by ayako-iwagami
| 2012-05-27 08:56
| こどもの本。