今年のギャラリーハウスMAYAの装画コンペ、結果は入選でした。
私の選んだ課題図書はガルシア・マルケスの『エレンディラ』とケストナーの『ふたりのロッテ』。

『エレンディラ』は登場人物の老婆のイメージを大きく描きました。
孫娘のエレンディラはこの祖母に従うことしかできない。
とても大きくて、不気味で、威圧的で、幻想と現実の合間に暮らしているような雰囲気。
舞台の南米らしさを出すのが私にとっては難題でした。
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『ふたりのロッテ』は以前にも描いたことのある物語。
ある夏の山でたまたま出会った双子のロッテとルイーゼは遠く離れていてもお互いのことを思いやり、約束事を遂行していく。
そんなふたりの見えない結びつきのようなものを表現したいと思いました。
女の子同士の機知、ふれあい、意志の強さ。
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今年も読みながら、描きながら、たくさんの思いを体験できた作品づくりでした。
思いも課題もたくさん得て、また描いていきたいと思います。いつも素敵な機会をくださるMAYAさん、ありがとうございます!
ギャラリーMAYAさんの審査結果ウェブサイト➡http://www.gallery-h-maya.com/competition/vol17/








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[装画お仕事]

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ポプラ社さんより発売になりました
『ぼくとあいつと瀕死の彼女』ジェス・アンドルーズ著/金原瑞人 訳
表紙カバーなどを担当しました。
デザインはbookwallさんです。

物語は高校生が主人公。白血病の同級生女子との交流を描いた作品ですが、うら悲しい雰囲気はなく、アメリカのTVドラマのような軽快な展開。映画化されたものは、サンダンス映画祭でグランプリ&観客賞を受賞したそうです。(映画と本では結末がちがいますが)

翻訳は児童文学よりもう少しお兄さんお姉さん向けのヤングアダルトジャンルでは第一人者の金原瑞人さん。

金原さん翻訳の作品はよく読んでいたので、こうした形で関わらせていただけてとっても嬉しい。

中高生のみなさん!夏休みの読書感想文にも、まだ間に合いますよ!是非!


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前回の個展で、『スタンドバイミー』のクリスを描いた作品がありました。

感情や性格やかかえているものをにじませた人物像そのものを描けるようになりたくて、ただ少年をひとり

ポートレイトのように描いたものです。

今回「この作品のようなタッチで」とご依頼をいただいたので、とっても嬉しかった。

魅力的な人物像を、本に寄り添えるような雰囲気で描けるようにもっともっと描いていきたいなと思っています。







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『街の風景』展のおしらせでブログが止まっていましたが、
おかげさまで展示は無事に終了することができました。
今年は暑い暑い梅雨で、
しとしとと雨のふる、紫陽花とカタツムリが似合う梅雨の景色は
どこに行ってしまったのかと思う陽気でしたが、たくさんの方にご来場いただきました。
ありがとうございました。

今回の展示ではグレーを使いたくて、モノクロの絵を5点描きました。
背景は色なのですが。
モチーフにしたのはウディ・アレン監督の映画『世界中がアイ・ラブ・ユー』にでてくるベネチアのシーンです。
モノクロにはモノクロの良さがあって、奥の深さを感じる制作期間となりました。
グレーのいい絵が描けるように、これからも頑張ります!

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表参道OPAギャラリーにて、「街の風景2」展が
明日からはじまります!
それぞれ個性的な5名のイラストレーターで気になる街を描きました。
明日のオープニングパーティーには5人揃いますので、ぜひ足をお運びください。

『街の風景2』
2017/6/30〜7/5
11時〜19時(最終日は17時)
参加イラストレーター
長田結花 かとまり 柴田舞美 野田映美 いわがみ綾子

ギャラリーサイト
http://opagallery.net/index.html


[いわがみ在廊日]
6/30(金)15時〜オープニングパーティー
7/2(日)12時〜16時
7/3(月)14時〜19時
7/5(水)13時〜17時

私はこの展示は2度目ですが、普段は風景をほとんど描かないのでちょっとチャレンジ。
でも、いいですね。それぞれの風景にストーリーがあります。
そんなことを思い描きながら見ていただくのも素敵かと思います。

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新潮文庫より発刊されました、エリナー・ファージョン作の『ガラスの靴』で
カバー装画と挿絵を担当しました。


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『ガラスの靴』はお察しの通り「シンデレラ」をベースにした児童文学です。
この新潮文庫のStar Classicsというシリーズは名作を新訳で再び…というもので、
『ガラスの靴』もこれまで石井桃子さんの翻訳されたものが読み継がれていますが、
こちらは野口百合子さんによる新訳版です。
ファージョンの描くシンデレラ(主人公エラ)は、はつらつと元気な娘。
王子やエラの父親が胸の内の苦悩を語る場面もあったりと、人間味あふれる物語なのですが、
これが時代にあった新訳でとてもいきいきと感じられました。

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そしてあとがきにも書かれていますが、これは大人が読める児童文学。
ずっと大人ための児童文学の仕事をしたかった私にとっては夢のようなお仕事でした。
まさに、この一冊が『ガラスの靴』のような存在です。
魔法で終わりませんように。これからも頑張ります!

昔読んだシンデレラ物語を思い出しながら読むのもときめき満載で素敵ですし
親子で読んでもおもしろいと思います。
ぜひご覧になってください。






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ストーリー&エッセイマガジン『asta』(ポプラ社)での扉絵は毎月続いています。
寺地はるなさんの読み切り連載で毎回ひとつの絵をつくること。
いい絵が描けますように…と思いながら、とても嬉しい時間。

連載も、モノクロ扉もずっと携わりたかった仕事ですから、それはもう幸せで。
毎月、ひとあし早く原稿をいただいて読めるのも楽しみ。
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寺地はるなさんのデビュー作『ビオレタ』の文庫版カバー装画を担当しました。
先月から書店に並んでいます。

この物語に出会えてよかったな。
寺地さんの作品はこのあといろいろ拝読しましたが、ほんとうに好き。

デザインは装画コンペでお世話になった鈴木久美さん。
さすが、すてきです!
可愛いんだけれど、それだけじゃない、クールであたたかい…
そんな絶妙な作品の雰囲気が出せますように。。。と思って描きました。

文庫になって、この物語が、またたくさんの方の手に届きますように。
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ポプラ社さんから刊行されている、ストーリー&エッセイマガジン「asta4月号」。
サイズも表紙もバッグに忍ばせたくなるかわいらしさの読み物です。

その中、寺地はるなさんの『リヴァプール、夜明け前』で扉絵を描いています。
読み切り連載のスタートで今回は巻頭カラーページ。
カラーなのに色数少なめではありますが。
寺地さんの作品はクールな視点で描かれながら最後にはなんだかじんわりと温かくなる…そんな世界。

わたくし、すっかりその魅力にハマり、他の作品もあれこれ読みましたが、いい!
読みやすいのです。
でも油断してると、小さくて鋭いなにかを突きつけられるようにドキッとさせられたり。
そしてそれは自分でも気づかなかった、自分の中にあるモノに驚いたんだって気づかされたり。

これから連載で毎月原稿をいただくのが本当に楽しみです。
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20名のイラストレーターが季節の花を描く企画展
『花に聞くvol.13』に参加します。
今回のは早春のこの季節、三椏です。

三椏、、、初めてでした。読み方も分かりませんでした。ミツマタです。
コウゾ、ミツマタ…と和紙の原料になった植物ですね。
それ以外の知識なし、花の姿も見たことなし、よって三椏にまつわる想い出もなし、
この状態でいかに「三椏」をテーマとした絵を描くか…。
ちょっとしたチャレンジだと思いました。

けれども、まずは三椏と対面してみようとその木と向かい合ってみましたら、、
そんな迷いも忘れさせてくれるほどの、なんとも可愛らしい私好みの姿でありました。
その、初対面のイメージで今回は描いています。

20名20通りの三椏に、どうぞ出会いにお越し下さい。
私はオープニングパーティーと月曜日の午後中、水曜日午後に在廊の予定です。

追記:オープニングパーティーには参加できなくなりました。
   月曜日の午後(遅め?)から閉廊まで、水曜日に在廊する予定です。

===============
『花に聞くvol.13 三椏』
2017年3月31日(金)ー 4月5日(水)
11時〜19時(最終日17時まで)
オープニングパーティー初日18時〜20時
出展者
岩間淳美 老沼果帆子 太田裕子
大西洋 尾崎カズミ 長田結花 楠木雪野
サイトウマサミツ 新川あゆみ 土田菜摘 永島壮矢
中島梨絵 早川靖子 林けいか 平のゆきこ
美木麻穂 保光敏将 山本由実 渡邊雅子 いわがみ綾子 

OPAギャラリー(表参道駅徒歩5分)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-1-23.1F
TEL 03-5785-2646
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先日の展示、展示が決まっていた入賞作のテーマはアンデルセンの『赤い靴』でした。
ですから、今回はアンデルセンの物語から4点をモチーフに選んで描き下ろすことにしました。

アンデルセンの童話をいくつも読んで感じるのは、
思ったよりも「悲しい」とか「こわい」とか「つらい」とか。。
でも何となく共通しているのは「執念深さ」のような気がしています。

教会に赤い靴をはいていってしまった女の子は、どうしても許してもらえない。

おやゆび姫は繰り返し望まない場所へ移動するけれど、自分の幸せをあきらめない。

雪の女王にさらわれた親友の少年を捜すために少女は大人になるほどの時間、旅を続ける。

白鳥になった兄達を救うために、妹はつらい試練に決して屈せず処刑されそうになるまで耐え続ける。

片足のすずの兵隊はバレリーナを思い、どんな苦境にあっても、真っすぐに立ち続ける。

そんな、ちょっとやそっとでは解決しない人生のあれやこれやを子どもに語るアンデルセンの雰囲気を出せたらいいなと思い描きました。
簡単なあらすじと共にどうぞ。

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『赤い靴』
いつも裸足だった貧しい少女は、親切な靴屋が作ってくれた赤い靴を母の葬儀に履く。
その後,裕福な老婦人に引き取られ不自由なく暮らすことになったが、
少女は赤い靴に心を奪われ、履いていくなどもってのほかであった教会へまでも赤い靴を身につけ通い続ける。
すると天罰であろうか、靴を履いたまま踊り続ける運命に。
靴を脱ぐことも出来ず、止まることも出来ず踊り続けながらこれまでを後悔し、
ついに靴ごと足を切り落としてもらった少女は、木の足をつけ牧師の家でひたすら反省の日々を送る。
そうして月日が経ち、ようやく天使に迎えられることになるのだった。

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『おやゆび姫』
チューリップから生まれた親指姫は、ある日ひきがえるにさらわれてしまう。
池の蓮の葉の上に置かれ途方に暮れたところ、蝶に助けられる。
その後、冬の森で凍えてねずみの世話になるが、そこでモグラとの結婚を決められてしまう。
地中の部屋で傷ついたツバメを介抱しながら冬を過ごす親指姫は、太陽のない暮らしを思い、憂いた。春になり、回復したツバメの背に乗って花の咲く場所に連れて出してもらうと、
そこは同じような小さい人が住む国であった。
小さな王子様に「マーヤ」という新しい名前をもらい、仲間たちと幸せに暮らすのであった。

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『雪の女王』
カイとゲルダという、仲のいい少年と少女がいた。
あるとき悪魔の作った鏡の破片がカイの目から体に入ってしまう。
すると彼は人が変わったようになり、雪の女王と共に女王の城へと姿を消してまった。
ゲルダは彼を探した。寒い思いをし、恐ろしい思いもし、いろいろな人に尋ねながら長い旅をする。
ついに雪の女王の城を見つけ出し、ゲルダが喜びの涙を流したときにカイの凍り付いた心が溶け、
カイの涙で鏡の破片も目からこぼれ落ちた。
ふたりが手を取り合ってもとの道を旅して家に戻ったとき、
カイとゲルダはすでに大人の姿になっていたのだった。

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『白鳥の王子』
ある国に11人の王子とひとりの王女がいた。
しかし性根の悪い継母により、王子達は白鳥に姿を変えられ城を追われ、
妹のエリサもひどい扱いに堪えかねて城を出た。
兄と別れて数年、彼女が野をさまよっていると、
夜の間だけ人間の姿に戻ることのできる白鳥の兄達に再会する。
ようやくの再会に喜ぶエリサは彼らの魔法を解くために、
刺のあるイラクサの葉で一言も言葉を発せずに11枚のかたびらを編むという試練に耐えつづける。
口をきかないため様々な誤解を受け、ついに処刑されることになったその時、
かたびらが完成し、空に舞う白鳥たちに11枚のかたびらが投げかけられる。

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『すずの兵隊』
材料のすずが足らず、片足のおもちゃの兵隊がいた。
兵隊は同じく片足で立つバレリーナの人形に恋をしていた。
しかしある日、小悪魔のいたずらで兵隊は窓の下に落ちてしまう。
しっかりものの兵隊は、路上から水路へ、水路から海へ、海で魚に飲み込まれてもなお立っていた。
そして再びもといた屋敷で魚の腹から出され、バレリーナと再会する。
その時、またしても小悪魔の思惑か、兵隊はその家の子どもによってストーブの炎の中に投げ込まれてしまう。
炎のなかでも立ち続ける兵隊。
それを追うように風に吹かれたバレリーナも炎に落ち、
ふたりはハート形の鉛の塊とドレスの房飾りだけとなるのだった。
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